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カテゴリ:徒然うさ
世の中には納得できない事が多いが、多くの男が特に納得できないのは、一部の男ばかりが不当にモテるということです。 正確に言うと、「一部の男だけがモテる」ということに納得できないのではなく、「自分がモテる側に入っていない」ところが納得できないのです。 動物学者によると、動物の世界でもモテるタイプというのがあり、ツバメの場合、尾の長いオスがモテるといいます。 尾の短いオスとつがいになったメスは、しばしば尾の長いオスと不倫して、その子を産むらしいのです。 では人間の場合、どのような特徴を持ったオスがモテるのでしょうか。 先日のアカデミー賞の主演男優賞を逃したディカプリオですが、洋の東西を問わず女性からモテているらしい。 なぜでしょうか。 人種や国籍を除けば、私と大して違わないように思えます。 中田さんに訊いてみました。 「月とスッポンの違いがあります」 不審に思った私は、さらに訊きました。 「スッポンの方がモテるのか」 「スッポンの方が社長よりはモテるでしょう」 ますます納得できません。 ディカプリオだけでなく、カメもライバルとは気がつかなかった。 先日、知り合いの女の子と話していたとき、「ディカプリオのどこがいいのか」と訊いてみました。 彼女はディカプリオのファンなのです。 彼女は、ちゅうちょなく断言しました。 「アゴの形がいい」 彼女はブラッド・ピットのファンでもありますが、ブラッド・ピットもアゴの形がいいと言います。 ようするに、エラが張っているのがいいと言うのです。 このことから判断すると、たぶん彼女が好きなのは、クリントン元大統領、名倉潤、ハゼ、アンコウ、マムシなどでしょう。 やはり人間はツバメとは違います。 人間は長い進化の歴史を経て、ツバメにないアゴを獲得し、ハゼ、アンコウ、マムシの域に達し、女性はアゴの線で男を判断するようになったのです。 他にも、背の高さ、手の大きさなどの男の外見に惹かれる女性がいます。 なぜ、このような身体的特徴が好まれるのでしょうか。 たぶん動物学者は、遺伝子や種の保存のうえで何らかの利点がある、と進化論的に説明するでしょう。 たとえば、エラの張っている男は、噛む力が強く、(女性が)どんなに不味く硬い生煮えの料理を出しても食べることができる。 歯を喰いしばる忍耐力があり、(女性が)どんな酷い仕打ちをしても耐えられる。 歯で栓を抜けるから、(女性は)栓を抜く労働から解放される。 背の高い男は、高いところに手が届くので、(女性は)高所作業の労苦から開放される。 男の手が大きければ、(女性は)男の手を座布団の代わりに使える、などの利点が考えられます。 こういう外見上の特徴で好き嫌いが決まっていることに納得できない男もいるでしょうが、ツバメでも外見にこだわっている以上、事実として認めるしかありません。 外見にこだわるということは、裏を返せば、精神は二の次だということです。 さらに裏を返せば、外見にこだわるということです。 精神性の高さは評価されないのです。 これなら私にも、まだモテる見込みがあります。 (可能性を述べただけです) 実際、内面より外見の方が重視されているのは確かです。 鼻を失うのと、高校で得た知識を失うのと、どちらが良いかと訊かれたら、多くの人は迷わず、知識を捨てるでしょう。 私は以前から、髪の形や服装にばかりこだわる人間に向かって、「表面ばかり取り繕うより他にすることがないのか。そんなヒマがあったら、私の仕事を手伝ったらどうなんだ!」と、そっと心の中で叫んできました。 だが、外見にこだわることも進化論的な意味があるのです。 しかし、種の保存や優秀な遺伝子の伝播のためなら、エラが張っている男よりも、長寿の年寄りの方がモテてもよさそうに思えます。 女性がさらに進化して、「男は年を取っていればいるほどいい」と進化しないものか。 そのとき、カメが私のライバルになるでしょう。 (やっぱり、スッポンがライバルだったのだ!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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