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◆はじめに◆


◆自己紹介◆


●私の仕事は?


◆「ウソつき」の弁明と検証◆


◆信用に関する論証◆


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◆健康論◆


◆人間的成長と老化と加齢についての考察◆


◆「幸福論」(「不幸論」)◆


◆超好意的女性論序説◆


★☆写真館本館☆★


☆写真館別館☆「晩夏」


☆写真館新館☆「晩秋」


☆写真館☆「初冬」☆工事中


◆超好意的女性論概説≪1≫◆


超好意的女性論概説≪2≫


超好意的女性論概説≪3≫


女性の強さに関する分析


◆事実の多面性と不幸について◆


◆心の健康を計る◆


◆心の健康を謀る◆


◆現実に則した自己分析◆


◆言い訳は事物の現象学的還元か◆


◆男性論≪前書き≫◆


男性論≪1≫


男性論≪2≫


男性論≪3≫


男性論≪4≫


工事中


工事中


◆りすとらんてにて◆


◆満足と不満の弁証法的分析◆


◆悩める人への助言◆


◆悩みを解消する方法◆


◆死を考える◆


◆顔と個人の特定と認識◆


◆性欲についての見解◆


◆私の居場所◆


変身願望についての考察


◆人の欲望について◆


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欲望〔その所有という観念〕


欲望〔その所有という蓋然〕


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◆私は神様じゃない◆


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◆首を回すな◆


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◆他人の理解と誤解◆


◆規則的正しい生活時間◆


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Comments

 U.E.マッケンジー@ Re:おもしろいブログ... cocorさん >はじめまして^^おもしろ~…
 cocor@ おもしろいブログ... はじめまして^^おもしろ~い!! たまに…
 U.E.マッケンジー@ Re:でも、ちょっと、(10/20) jasminicさん >ラストが悲しいわね。 …
 U.E.マッケンジー@ Re[1]:パートタイムラヴァー(10/20) 育児・子育て きらりさん 恥じめまし…
 jasminic@ でも、ちょっと、 ラストが悲しいわね。 私はハッピーエン…
 育児・子育て きらり@ Re:パートタイムラヴァー(10/20) こんにちわ そうですね。 では、…
 U.E.マッケンジー@ Re:あら?(10/03) jasminicさん >これってフィクションだ…

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U.E.Mckenzie

U.E.Mckenzie

October 20, 2007
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カテゴリ:カテゴリ未分類
私が出会ったちょっと不思議で切ない恋愛物語。
私は恋の主役じゃなくて脇役だけどね。

私は数年前、いろんなサイトを作っていた。

そんなサイトの中に、ちょっとした思いつきで作ったサイトがあった。

それが、 『 Part Time Lover 』

「区切った時間の恋人」って意味で。

当時、そのサイトのトップページには、こんな一文が書いてあった。


  恋ができる環境にない人がいる
  でも、恋がしたい人がいる
  そんな男女が集まる場所、Part Time Lover
  ひとときの恋人を、ここで探してみませんか?


掲示板と、チャットと、メールの私書箱があるだけのサイト。
それでも、いろんな男女が集まってきた。

そこのチャットで知り合った28歳のプログラマーがいた。

仕事が忙しくて、なかなかプライベートな時間が取れない。

給料日には、いい金額のお金が振り込まれるけど、
使い道と言ったら、ゲームと漫画くらい。
そもそも、遊ぶ時間がなかったんだ。

彼は、恋愛未経験者。
パートタイムでいいから、恋人がほしい、本気で思っていたみたい。

そんな彼が、本当にパートタイムの恋人を見つける。

最初はチャットで話しただけの女性。
その女性は、チャットをするのも初めてみたいで、
どんなところだろうと、おっかなびっくり参加したみたい。

その時、たまたまチャットにいたのが彼。
いろんな話しをして、お互いに私書箱を作って、メールの交換を始めたらしい。
しばらくして、ふたりは実際に会うことになる。

ここからは彼の視線で説明するね。


☆。.:*:・’゜★゜‘・:*。.*:・’゜☆。.:*:・‘゜★゜’・:*。.*:・‘゜☆


実際、会ってみてびっくりした。
彼女はすごくきれいな人。
ろくに恋愛をしたことがない僕には、とても手が届くとは思えない人。

最初、僕は彼女の悩みを聞いただけ。
彼女はすごく大変な環境にいた。
まだ3歳の娘さんがいるのに、離婚した後は、昼、夜ずっと働いていた。
それでも、家賃と保育園のお金を払うとぎりぎりの収入しかない。

働いて、働いて、働いて。
本当に自分の時間なんて全然持てない。
恋をしていた頃を思い出したくて、あのサイトを見てみたという。

「ごめんなさい。娘を迎えに行かないと」

彼女はピンクのかわいらしい腕時計を見て言う。
仕事が終わり、保育園にいく途中に僕と会ってくれた。
でも、彼女には、ほとんど時間がない。

それから、メールでいろいろ話した。
「お仕事、がんばって」
僕よりもずっと長く仕事をしている彼女は、毎朝、そんなメールをくれる。
そのメールを見ると本当にやる気が出てくる。

そんなことが、半月くらい続いただろうか。
僕は彼女に一つの提案をした。

「僕のために、時間を作ってくれないだろうか」

彼女が働いているパートの仕事。
週に一日だけ減らしてもらって、僕との時間を作ってもらう。
その代わりと言っては変だけど、その給料分以上のお金は僕が渡す。

この提案をするとき、「愛人」って言葉がよぎった。
でも、そうじゃない。
パートタイムラヴァー。
僕は彼女とそんな関係になりたい。

この話をしたとき、彼女はびっくりした顔をした。
そして、ちょっと考えて答えた。

「わたしでよかったら」

僕はすごく嬉しくなった。
彼女と、ほんのひと時とはいえ、恋人同士になれる。
僕にも恋人ができる。

僕の仕事の休みにあわせて、彼女もパートのシフトを空ける。
その日、ふたりは恋人同士。
彼女の環境も僕の状況も、すべて忘れて、普通の恋人がするデートをする。

一緒に遊園地に行く。
クルージングデート
ちょっと有名なおしゃれな店で食事する。

今までは興味がなかったタウン情報誌。
それが今では雑誌の、お勧めデートスポットは、僕の大切な情報源になった。
「あ、このデートはきっと彼女は喜んでくれるはず」
僕は彼女が喜んでいる顔を見るのが嬉しくて、
いろんなデートを考えて、予約とかして彼女と会える日を楽しみにしていた。

もちろん、デートの後はホテル。
泊まることはできないけど、パートタイムの時間で一緒にいられるとこ。

彼女はホテルの中では、ういういしい。
かわいい彼女が僕の腕の中にいると、
「僕は幸せだなぁ」と本当に思う。


☆。.:*:・’゜★゜‘・:*。.*:・’゜☆。.:*:・‘゜★゜’・:*。.*:・‘゜☆


パートタイムで働くスーパーのレジ係。
わたしの仕事が、これ。
毎日、毎日、レジに立ち、商品の値段をチェックしてお金を受け取る。

毎日、毎日、それだけで時間が過ぎていく。
仕事が終わると、次の仕事。
コンビニのレジ係。
やっぱり、商品をチェックして、お金を受け取る。

それが終わるのが、夜の9時。
それから、娘を預けている保育園に行く。
この時間まで預かってくれるのは、公共のとこでは無理。
かなり高いけど、預かってくれるとこに頼むしかない。

寝ている娘を連れて家に帰る。
疲れがずっしりと感じる。
でも、家事をしないといけない。
食事の準備をして、食事して、後片付けして、娘をお風呂に入れて、洗濯して、掃除して・・・。

終わる頃には、1時を過ぎている。
6時に目覚ましをセットして眠る。

毎日、毎日、そんなことの繰り返し。
ずっと、このまま歳をとっていってしまうのかな。

そう考えたら、寂しくなった。
そんなときに「パートタイムラヴァー」というサイトを知った。
そして、彼に知り合った。

そのときから、わたしの中に輝きが戻ってきた。
好きな人がいる。
それだけで、生きてる実感があった。

やさしい彼。
彼が資金的に援助をしてくれるから、仕事が楽になった。
無理をして働き続けなくても、なんとかやっていける。

彼に見てほしくて、新しい服を買った。
それまで自分の服なんて、考えたことがなかった。
娘の服もろくすっぽ買えないのに・・・。

彼と会っているときは、昔に戻ったみたい。
何も考える必要がなかった頃に。
彼のことだけ考えて、楽しい時間をすごす。

たった週に一回。
その日をいつも待ち望んでいる。
その日のために、仕事を頑張れる。

楽しい時間。
楽しい関係。

本当を言うと、ずっとこんな時間が続いていくものだと思っていた。
でも、そうは、ならなかったの。

それは、一週間、待ちに待った約束の日。
彼からのドタキャンの電話で始まった。

「ごめん。今日、いけない。仕事がどうしても抜けられない」

最初、本当に仕事だと思った。
でも、そのときを境に、彼のメールの返事が遅くなった。
レスがないこともしばしば。

次の週に会ったとき、わたしは覚悟した。
もう、この時間は続いていかない、と・・・。

たぶん彼に好きな人ができた。
もちろん彼はそんなことを言ったりしない。
相変わらず、やさしい彼。
でも、なにかが違う・・・、どこが違うとは言えないけど・・・。

それからしばらくたって、彼がデートの日以外に会いたいと言ってきた。
わたしのパートタイムの仕事のあと。
ほんの少ししか時間が取れないのを知っているのに。
そして、喫茶店で会った。

「ごめん。実は・・・、好きな人ができた」

それだけ言うと、彼はつらそうに下を向いてしまった。
わたしは、・・・覚悟していたといえ、やっぱりショックだった。

でも、責められはしない。
もともと二人は、本当なら、重なることがない二人だった。
パートタイムの一瞬、お互いに交わっただけ。

彼の前には、いくらでも可能性のある未来がある。
その未来を、わたしが奪うことはできないと思った。

「わかっていたわ」

そう言うと彼はびっくりした顔をした。

「そうね。終わりにしましょう」

わたしは、おだやかに声を出そうとした。

でも、“終わり”のところでは、声がちょっと震えてしまった。

こうして、私のパートタイムラヴァーの時間は終わりを告げた・・・。


☆。.:*:・’゜★゜‘・:*。.*:・’゜☆。.:*:・‘゜★゜’・:*。.*:・‘゜☆


サイトマスターをしていた私は、すべてが終わってから、このことを知った。

最初はプログラマーの彼からメールで報告を受けた。
私のサイトに来ることをやめるという報告をね。
理由を聞いたら、彼は彼女とのことを話し始めた。

しきりに謝っていた。

私は、彼女が傷ついているんじゃないかと心配になって、彼女にメールした。
でも彼女は、元気にパートタイムの仕事を続けているらしい。

「彼とのことが、わたしにも恋ができるって教えてくれたの。
今は、すぐ別の人、とは思えないけど、きっとまた恋はできるようになると思う」

そして、「彼にめぐり逢えて良かった」
「わたしにも、『新しいことが起きる』と教えてくれて、ありがとう」

私にそんな話をする彼女。

私は何もしてあげてないのに・・・。
ちょっとした思いつきで始めたサイトが、こんな出会いと別れを生み出した。

そう思ったら、切なくて、胸が痛んだ。


でも、このことで私は、誰にも新しいことは起きるんだって、改めて思ったんだ。

少しだけ踏み出せば、誰にも新しいことは起きる。

もちろん、素敵なことがね。



U.E.Mckenzie







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Last updated  October 20, 2007 11:40:05 AM
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