いつもの散歩道
愛犬とお散歩に出た いつもの川沿いの散歩道は今日も朝日と風が心地いい 少し歩いたところにいつも気になる場所がある そこは一年前ある男の子が座り込んでいた場所ゴミステーションの片隅で体育座りをして膝を抱え込んでじっと座りこむ姿はスルー出来なかった 声をかけても首を横に振るだけで呑気な愛犬もまゆ毛くっきり浮彫で困り顔 んー相変わらずアナタは表情豊かね~なーんて思いつつ 学校に連絡したり散歩がてら学校まで一緒に行ったりアタシ何してんだろーーーと思ったっけねー あの時は文句ひとつ言わず付き合ってくれたねぇーと愛犬を見てみたが当の愛犬はすっかり忘れている様だ あれから1年あの時ここに座り込んでいた彼も地元中学に進級 この場所を通るたびに彼は無事通えているのだろうかと・・・思うんだなぁー アタシがそんな感傷に浸ってるとは知らない愛犬はその辺の電柱をクンカクンカと他犬の残したお手紙(マーキング)を必死で読んで(嗅いで)いる わずか6kgのその体のどこにそれだけの力があるんだろうかと思うほど引っ張っても動かない 足の指を必死で広げて踏ん張っている その時飼い主は思う どんな内容なんだろう・・・ 人間には臭いだけのその臭いもワンコにとっては重要機密文書並みに重要らしいそして納得したところで愛犬も負けじと調印 契約だか条約は成立したんかな? 愛犬は愛くるしく毛並みのいい尻尾をふってテケテケと歩く たまに他犬に会うとその愛くるしい尻尾は垂れ下がり後ろ脚の間にinしてしまう警戒心マンタコモードへっぴり腰で一応は近づくものの後10cmが縮まらない微妙な距離でのご挨拶 その姿にほとんどの愛犬家の方たちは苦笑い 飼い主さんにはじゃれつきたいらしいオーラを出しながら犬は来るな!オーラも出てるらしい 人大好き犬は来るなーーー!! とどうしたらいいのかわからなくなる頃再び困りまゆ毛がくっきり浮き出る ぷっ 情けねぇーーー 他犬と別れるとinしていた尻尾は再び活気を取り戻し愛くるしくフリフリふってニッパッと笑いながら何事もなかったかのようにテケテケ歩く その表情豊かな所がいいのよね~ っと愛犬に見とれつつ(←犬バカ)自宅近くの公園に着く頃には気温も上昇し毛むくじゃらの愛犬はハヒハヒ状態 いつもなら公園で輪投げを楽しんでるジイヤバアヤ達をご丁寧にも座って観戦するのにさすがに今日はそそくさと家路に向かういやいや向かうどころか抱っこを所望 さすがに肉球が暑くなっちまったのかーーー 仕方なく愛犬を抱っこして帰宅すると家の前であったジイヤに言われる 誰の散歩やぁーーー ジイヤ、アンタではない事は確かだよっ