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2011/10/03
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カテゴリ:東北大震災
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ハワイアンズ.jpg

いわき湯本の スパリゾート ハワイアンズが10月1日から営業再開しました。

 


もう一度 過去記事を再送いたします。


 

DSC_0217.JPG



いわき四ツ倉【道の駅】2011年8月5日撮影

福島第一原発から 40数キロ

福島第二原発から30キロ位




 SPA記者の手記をご紹介します。

3月11日。運命の日。記者は福島県いわき市にある

「スパリゾートハワイアンズ」で被災した。

久々にとった有休休暇。

家族サービスと称し、妻と2歳10か月の息子を連れ、

無料送迎バスでホテルに到着し、わずか1時間半後の震災だった。

知らない土地、さらには水着のままの避難という、

非日常的な状況下での悲劇ではあったが、

ここで被災したことは不幸中の幸いだったのだと、

今にして思う。それも、特上の。



 まず、ここはガス、水道、電気という、

いわゆるライフラインがすべて生きていた。

そのため、さまざまなメディアで報道されている被災地のように、

寒さに震えたり、暗闇に怯えたりすることが一切なかった。

しかも、食料の備蓄があり、東京に帰ることになる日曜日の朝までの計5食、

すべて十分な量を提供してくれた。

しかも、ビュッフェ形式で。

これは、2歳児を抱える家族としては、とてもありがたいことだった。



 震災当日はバスが動けないことが判明したため、

被災者たちは大会議室、あるいはロビーや廊下で雑魚寝となった。

眠れぬ夜が明けて、土曜日。記者は、とある従業員にふと、聞いてみた。



「このホテルのほかは、どんな状況ですか?」

 すると、彼は表情を強張らせて、静かに答えた。

「はっきり申しまして、このホテル以外は全滅です」

 聞けば、周囲一帯、すべてライフラインが止まっているとのこと。そうか、記者たちはラッキーだったんだな、と思った数秒後、気付いた。……

じゃあ、彼らの家族は一体どうなんだ? 親戚は? 友人や恋人は?

 恥ずかしながら、記者はこの時まで、本当にこの瞬間まで、彼らも“被災者”であることを忘れていたのだ。

それも、我々よりもはるかに厳しい環境下にあるのだ。恐らく、これだけ震源地に近くて、家族全員無事というのは考えにくい。

連絡が取れない、友人、知人が山ほどいるはずだ。

 

そして、何よりも自分自身が1秒でも早く、帰りたい場所があるだろう。

 

しかし、彼らはそんなことを態度にはまったく出さず、

自らの職務をまっとうした。その行為は、我々の体ではなく、

心を救ってくれた。

 トドメは日曜日だ。朝6時に、起床のアナウンスが流れ、朝食が始まった。ひと段落したところで、支配人が拡声器を片手に、静かに話し始める。

「本日、皆さんを東京駅までお送りできることがわかりました」

 満場の拍手が沸き起こる。その中で、さらに支配人は続ける。

「昨日、弊社の従業員を実際に、東京駅に向かわせたところ、“走行可能”という判断を下しました」

 



 その瞬間、巨大な拍手が会場を包んだ。

 

 

常識では考えられないほどの大きな余震が続くなか、

まったく安全が担保されない道を、被災した「お客様」のために走る。

それは、命がけの行為だ。

拍手で手が痛い。ジンジンと響き、熱くなる手のひらを見つめ、記者はこのとき、拍手には大小のみならず、軽重があることを知った。

 



 それから、12時間を超える長旅を経て、

記者は今、東京で原稿を書いている。

そして思う。

絶望の淵にある人を、真に救うのは「情報」でも「言葉」でも、ましてや「法律」や「ルール」などではない。

「行為」だ。

何をすべきかを論じているだけでは、誰一人救えないのだ。我が身の非力さを、これほど嘆いたことはない。

 いつか、スパリゾートハワイアンズが営業を再開したら、

また家族を連れて、遊びに行かせてもらうつもりでいる。

それも、できれば毎年。

そして、その都度、息子にこう言うつもりだ。

 

「このホテルで働いている人は、みんなお前の命の恩人なんだぞ」と。

 

そう笑って言える将来がきっと来ると、記者は強く信じている。

 彼らの、1日でも早い営業再開を心より、祈りたい。

 

DSC_0111.JPG

   いわき湯本 スパリゾートハワイアンズ
2011年8月4日撮影


   福島第一原発から50キロ
 
   福島第二原発から40キロ地点





    震災後 リニューアルオープンしたお店をご紹介します。



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いわき市内で 有名なおすし屋さん。  源太寿司  安くてボリュームたっぷり

ブログ仲間の とってぃ(新人)さんからのご紹介で お店に伺いました。



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小名浜港 まん前の どんぶりやさんは もろ津波に飲み込まれて  テーブルも

冷蔵庫も流されてしまいましたが  おかみさんの頑張りで 再度オープン。

   父の紹介で 訪れました



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      もたもたしていると 取り残されてしまいます  後ろは振り返らず

     みなさん前に 前に 進んでいるんですよ  






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Last updated  2011/10/03 09:29:59 PM
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