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マイスクール慶應修学舎の記憶

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2014.06.25
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カテゴリ:6期_2013-14


 従業員が、ティッシュなどの消耗品はアスクルで注文するより、例えば、50円安いモノを
 片道徒歩10分のドラッグストアに買いに行くとします。これは、算数では正しい事実ですが、
 真実の行動結果とは言えません。

 わかりやすいように、次の場合を考えてみます。
 仮に、従業員の給与を時給換算して、¥3000円とし、
 同じ消耗品をアスクルでは、500円 ドラッグストアでは、450円とします。

 50円安いからと言って、ドラッグストアでその消耗品で買ったとします。
 すると、この場合、徒歩10分のドラッグストアですから、往復20分で、
 ¥1000の労働コストが生まれるので、消耗品の¥450円の購入費を加えて
 1450円の総コストをかけていることになります。

 一方で、アスクルで購入した場合、クリック一つ、正味3分で購入できるので、
 労働コストは、¥150円。消耗品¥500円の購入代金を加えて、総コストは¥650円となります。

 安い買い物でも、総コストを計算すると、¥800円の差が生まれます。
 商品を手に入れるまでの労働生産性は、後者の方が圧倒的です。
 しかも、浮いた17分を有効に使うことで、生産性を向上できます。

 経営や会計に、普段携わることがない人でも、労働生産性、サンクコスト、
 機会費用を踏まえ日常感覚的に行動できることは、10年スパンで、
 物事をとらえたとき、大きな差を生むことになります。
 
 そういう観点にたてば、同じ商品が数十円安いからといって、
 車で10分離れたスーパ-に買い物に行くということは無くなるのかもしれません。


 号令の時間では、こういう話を含め、いろんな事象や物語、ニュースを通じて、
 モノの見方を少し変えてみることの大切さも伝えています。
 
 (追記)ニュ-スなどで流れる”平均”ということは、事実は伝えていますが
     真実を伝えているということになりません。





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Last updated  2014.06.25 13:15:30
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