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カテゴリ:お題
私の起床時間は遅い。 早くても午前8時から9時の間。 遅ければ昼の12時をとうの昔に回っている。 自分でもこんな風な生活でいいものか悩む事が多々あるのだが、主治医が言うには「不眠や睡眠不足の類は人間が生活していく上で大切な脳内物質の生成を決定的に阻害するものであるので、眠れるのは治療の上で非常に良い事」らしいので、そんなものかと思いつつ睡眠薬の力を借りてとろとろと欲求が促すままに惰眠を貪っている。 が、やはりごく一般的な生活からかけ離れた生活習慣を形成するのにはかなりの抵抗があり、無駄な努力と知りつつ払拭できない危機感の為に携帯のアラームは毎日朝10時から5分おきにしつこく鳴り続ける設定にしてある。 白昼夢にも似た夢うつつの中でアラームが鳴る。 もそもそと布団から手を出して止める。 アラームが鳴る。 止める。 しつこく鳴る。 まさぐって止める。 鳴る。 止める。 不毛な行為の繰り返しにそろそろと意識が覚醒してくると『起きないと』と心の何処かで自分が念じるのが聞こえて、カーテンに手を伸ばして部屋に日の光を入れる。 そもそもが物置であった平屋なので無防備にカーテンを開けると部屋の中が丸見えになる危険性があるのだが、窓の外には自分の愛車が停まっていていい具合の目隠しになっていて、それを眺めながら私はぼんやり考えるのだ。 『今日、何しよう・・・。』 ほとんど自分の意志以外、何も予定のない毎日。 惰性で繰り返すスケジュールすら無い一日が今日もはじまる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年06月07日 01時37分24秒
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