有為メモ。

手持ちの煙草をすべて吸い終わったところで、本格的に禁煙期間に移行しようとしているのだが。

どうにも煙草がなくなると条件反射的に買いに車を出すという行動がすでに習性になっているらしく、その衝動を抑えるのにひと苦労。「のど飴でも舐めれば？」という案もあるがのど飴なんて（一応お気に入りの銘柄なぞは用意してあるのだが）そうそういつも舐めたいわけでなし、第一煙草と違ってノーカロリーではないので欲求に忠実に口に入れ続けていると確実に太る。

そんな葛藤を繰り返しているといい加減にそれだけで胃潰瘍にでもなれそうな勢いなので、なんとか気を紛らわせようと苦肉の策で去年の冬に買ったESTEBANの竹のお香を焚いてみたが、これがなかなかのヒット。

購入当初は季節柄（冬でしたから）香のテーマとそぐわなかったのか、私的ランクからいくとそれなりの評価ではあったものの「あー、いい匂いだなー」程度の感想しか残らなかったし大した感慨もなかった。だが、やはり暑い季節に焚くと清々しいものへの渇望の度合いが違うのだろうか、以前よりも爽やかさの増した感のある煙で非常に癒され。
PCを使っている真隣で燻らせているのにも関わらず煙たさはなく、湿度も香りに影響するのか冬に焚いた時と比べると線香臭い印象は半減。代わりになにやら竹林の中にいるような馥郁たる清涼感。残り香もしっとりと落ち着いた印象。

で、ふと気がつくと煙草の事を忘れている自分がいる。

よもやお香が禁煙対策になるとは思ってもみなかったが、そもそも香りモノの好きな私にとっては嬉しい発見だ。これを機会にまた気になるインセンスをいくらか購入してみようか。