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カテゴリ:お題
『上限30A(アンペア)。』 オール電化などという近未来的な提案まで実現しつつあるこのご時世であるというのに、築50年に近い私の棲家はそれ以上の電力を望むとなるとかなり大規模な工事が必要だという。配線もどうやらこの物置小屋さながらの借家が建てられた昔のままで、私が岐阜に帰ってくる際に一度安全面でのチェックは行ったらしいが、その時にはっきりとそう宣告されたそうだ。 あれも使うから最低でもあとこのくらいの電力は必要だとか、あれを使うからここに電気の配線を持ってきてコンセントを増やしたいとか、家を空ける前だってパソコンを使いながらセラミックヒーターと電気ポットを同時に使ったらブレーカーが飛んでしまってパソコンのデータに損失がなかったかどうか何回ひやひやしたか分からないとか、とりあえず苦情も希望もそれぞれ吐き出しきれないほど色々あった。しかしそれらも理想を達成する為に必要な莫大なる金銭という分厚い現実の壁に突き当たり、最終的にはそのうちには出ていく家なのに余計な費用をかけるのも馬鹿馬鹿しいという結論に落ち着いて、私が家を空けている一年間の間にすっかり老朽化したコンセントの差込口やブレーカー周辺だけを簡単に修理して今に至る。 冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、照明、ウォークマン。たまに掃除機。今使っている借り物のノートPCは省電力だから大した電力を食わないが部屋が片付いて自前のミドルタワーが復活した時の消費電力が少々怖い。それでもお風呂はガスで沸くし、今は台所自体が実家の物置同然で使えないが、いずれ使えるようになるコンロもガスだからさほど不自由は感じない。トイレはウォッシュレット導入以前に水洗ですらない。 ブレーカーが飛びそうだと判断したらスイッチを切れるものはすぐ切る、電力の消費量の激しいものは交互に使う。使わない部屋の電気は消す。パソコンのデータを弄っている時には余分な電力を使わない。生活を通じて学習していけば勝手に決まり事はいくつもできてくる。 私の中の展望としては乾燥機能つき洗濯機も生活アイテムとしてやがて入手する予定なのでそれもこれらのルールに組み込まれて使用してゆく事になるのだろう。 我が家はTVCMの映像に見るような華やかで便利な電化生活とは程遠い文化レベルにある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年06月29日 00時57分14秒
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