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カズさんの四方山話、大人のむかし噺

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2015年05月11日
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 昨夜は、ちと、艶やかなお話でございましたな♪

今宵は少し、硬めに仁徳天皇様のお話♪

 時は昔、仁徳の帝の御世、四年の出来事でございます
天皇様が難波高津宮から遠くをご覧になられて
 「民のかまどより煙がたちのぼらないのは、貧しくて炊くものがないのではないか。都がこうだから、地方はなおひどいことであろう」
 と仰せられ「向こう三年、税を免ず」と詔(みことのり)されました。それからというものは、天皇様は衣を新調されず、宮垣が崩れ、茅葦屋根が破れても修理も遊ばされず、星の光が破れた隙間から見えるという有様にも堪え忍び給いました。
 三年がたって、天皇様が高台に出られて、炊煙が盛んに立つのをご覧になり、かたわらの皇后に申されました。
 「朕はすでに富んだ。嬉ばしいことだ」
 「変なことを仰言いますね。宮垣が崩れ、屋根が破れているのに、どうして富んだ、といえるのですか」
 「よく聞けよ。政事は民を本としなければならない。その民が富んでいるのだから、朕も富んだことになるのだ」
 天皇様は、ニッコリされて、こう申されました。
 そのころ、諸国より
 「宮殿は破れているのに、民は富み、道にものを置き忘れても拾っていく者もありません。もしこの時に、税を献じ、宮殿を修理させていただかないと、かえって天罰を蒙ります」
 との申し出が頻頻とあるようになりました。
 それでも、天皇は引き続きさらに三年間、税を献ずることをお聞き届けになりませんでした。六年の歳月がすぎ、やっと税を課し、宮殿の修理をお許しになりました。

 これが有名な『民の竈』、今の大阪府堺市にある仁徳天皇様の陵の御主、仁徳天皇様のご遺徳のお話でございます
この街には、私の伯父とその一家が住いしておりましてな♪
 よく幼い頃から、遊びに行っていたものでございます♪
この仁徳天皇様は、応神天皇様の御子、応神天皇様は、私の一族の氏神様『八幡大菩薩様』とされている大君でございますがな
 なにやら奇妙なご縁を感じますな♪

なに?、こじつけもひどい?
 左様、その通りでございますな♪

  ただ、これはず~っと昔、もう1,700年も前のお話でございますがな
太古の帝王、仁徳天皇様が民衆の事を思い賜り、今の今上天皇様へ続く神の系譜、現人神の神性でございます♪
 いいことばかり奉り申しましたが、この帝、女性が特にお好きであった由、皇后の嫉妬に苛まれる人間臭い一面も描かれて居りますな♪
 当たり前でございますな♪
 というより、そうでないとそのまんま神様になってしまいますな♪
 ここ日の本の神様は、非常にほがらかで、活き活きとなさっておられ、たくさんのお子様をお産みになられた、いとも有難いご存在におわします♪

 いろんな思いはございましょうが、この私は帝と民草とのつながりが、よその国と違う所であるとと思っておりますな♪
因みに
この仁徳天皇御稜、現在では大仙陵古墳、または百舌鳥耳原中陵(もずのみみはらのなかのみささぎ)と呼ばれておりますな♪

 それでは、今宵もよい夢を・・・





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最終更新日  2015年05月11日 20時59分34秒
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