久しぶりにクリームを聞いた。例の4枚組BOXを持っているのでたいていの曲はそろっている。再結成のDVDも買ったが、つまらなくて1回しか聞いていない。やはり当時の熱気が感じられるものでないとね。僕の場合は「素晴らしき世界」の銀盤から入った。当時ライブのすごさが評判だったが、曲目の多さからこっちを選んだ。が、今考えると大正解だったね。一曲目の「ホワイトルーム」以外はどうにも難解に聞こえて「これは失敗したかな」と思ったが、何度も聞くと「ブルース」のコード進行が心地よくなってきた。クラプトンのアルバムでは一番すごいギターが聞けるアルバムだ。何年かたってから金盤も買ったが、B面の退屈さはたまらない。というわけで、今も昔も銀盤(スタジオ録音)のフアンなのだ。ただし、ライブでのプレイのすごさというのはもちろん分かる。実は定番の「クロスロード」「スプーンフル」以外にもすごい曲があって、僕の場合は「スイートワイン」だ。勢いに任せてアドリブをするという感じじゃなくて、実に練られた曲構成が素晴らしいといつも思う。1968年とか69年にこういったアルバムが出ていたことがすごい。それをリアルタイムで買って聞いていたことが実に幸せなことだった。何十年たっても色あせない(追いつけないからね)音楽がある。