カテゴリ:母日記
おじぃちゃんが亡くなりました。 ウキ母のお母さんのお父さんです。 朝、母から電話があって、 『おじいちゃん、死んでん』 今年の誕生日がくれば86歳になるはずだったおじいちゃんは 糖尿病とかで入退院を繰り返したりしてたし、 寒さにめっぽう弱くて冬は本当につらい季節だったり 結構年だし、体も悪いし、 いつかは・・・って思ってなかったって言ったら嘘だけど 一生お百姓さんで 有名な丹波の黒豆を作らせたら天下一品で 昔(若い頃)は賞を獲ったこともあるくらい 本当にすばらしく美味しい黒豆を作ってくれて 年をとって体が動かなくなってきても、 やっぱり春になると畑を見に ふらふらと出歩いたりして 本当に根っからの頑固百姓って感じで。 お酒が好きで 甘いものが好きで でも糖尿病だし、 インシュリン注射とかもしなきゃなんだけど、 おじさん(お母さんの弟・おじいちゃんと一緒に住んでる)の 目を盗んでお酒飲んだり、 ウキ母の弟が遊びに行ったりすると、 弟に『タバコ買ってきてくれ』って 頼んじゃったり(ダメなんだってば) 運転免許ももう更新できない状態で 免許がないのに 軽トラ運転して事故って 軽トラは廃車になるし、 助手席に乗ってたおばぁちゃんは 腕の骨、折っちゃったり おばぁちゃんが脳梗塞で入院して、 少し前にお世話してくれる施設に移って おじぃちゃんとおばぁちゃん、 離れ離れになっちゃって 『おばあはいつ帰ってくるんや』とか 言ってたとか、言ってなかったとか・・・ おじぃちゃん、耳も遠くなってて、 この何年かはあんまり話をしたこともなくて 小さい頃はよく泊まりに行ってて、 結構遠いんだけど、 夏休みとか、 私だけ何日か泊まったこともあって、 私用のお箸とか、 今でも台所の引き出しの中にあったりして ここ1年くらいは会いに行けてなくて ショウちゃんが生まれてからは行けてなくって、 結局ショウちゃんの顔は見せられないままで ウキは見せたことあるんだけど、 耳が遠くなってからは あまりおじぃちゃんも自分から話しようと することが少なかったのに、 子供の顔見たときは おじぃちゃんから色々と話しかけてくれたり 朝、おじぃちゃんが死んだと聞いたときは びっくりしただけで、 他に何も感じなかったんだけど、 おじぃちゃんに着物を着せてあげる時に とても冷たくて硬くて まるでマネキンみたいに服を着せられてる おじぃちゃんの形をしたモノみたいな・・・ 驚いて、悲しかった。 うちで亡くなったので 検死が入ったり、 過疎化の進んだ田舎なので お葬式を斎場で頼めなかったり (1日に1組しか式場で告別式ができないとか) 結局おじぃちゃんの家で式をすることになった。 みんな、悲しんでる暇がなくて 式の手配や、 施設にいるおばあちゃんにどう知らせるかとか、 ご近所の人も来てくれても 怖い顔で話し合うばかりで 誰も泣く人がいなくて おじぃちゃんの体はここにあるけど、 魂はないとか そんなのよくわからなくて ドライアイスで冷やされてるのに 『寒くないように』ってたくさんの 布団を掛けてあげてるのが 不思議だと弟は言ってた。 物理的な事情と精神的な事情。 おじぃちゃんの家まで 自宅から2時間。 子供を預けてきていたので おじぃちゃんの魂は ここにはないかもしれないけど、 やっぱり 『もう暫くガマンしてね』 『また明日来るね』 そう言葉を掛けて帰った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 20, 2006 12:58:56 PM
コメント(0) | コメントを書く
[母日記] カテゴリの最新記事
|
|