カテゴリ:母日記
(その1から続いています。) 普通なら 今日はお通夜になるんだろうけど、 トカイみたいに 『お通夜○○時~』みたいなのは やらないんだそうで お坊さんの都合で 朝のうちに枕経というのを あげてもらったそうで 祭壇は午前中に組んでもらったし、 今日は細々とした準備くらいしか やることはなかったのだけど、 相変わらずおじいちゃんは 昨日と同じ場所に同じ様に寝てて ひげもぼうぼうのままだった。 納棺されるのは今日の夕方らしい。 おじぃちゃんちは 結構寒くて 大阪とは比べ物にならない 何がって、 車の通る道がね。 私たちは雪なんて降るほうが 珍しいくらいの所に住んでるもんで、 スタッドレスタイヤすら常備してないのに 5センチくらいの氷が 道路に張ってるような おじぃちゃんちには 来るだけで命がけだったりする 昼間はまだいいけど、 早朝や夜は道路が凍結して か・な・り!ヤバイ そんな事情が色々あって 昼頃におじいちゃんちに着いて、 夕方には帰る。 明日は旦那は当直だし 何がなんでも帰らなきゃならない そんな自分たちの事情を 優先するヨユウだけはあったりする。 自分がカナシイ感じ。 明日がお葬式なんだけど、 初姫パパがどうしても 仕事が休めなくて 明日は私と子供達は 弟と一緒に来ることになった おじぃちゃんと一緒に住んでる おじさんちの子供が インフルエンザで寝込んでるので 昨日と今日は子供たちは 旦那の実家に預かってもらっている できるだけ病気はもらいたくないし 大人たちもみんなマスクして 明日の準備に追われてる でも追われてるのは気持ちばっかりで これと言ってやることはなかった お遣い走りに出されるくらい。 一番近いスーパーまで 車で片道20~30分はかかる 食事も作る時間がないから 出来合いのものを買ったり スリッパが足らないとか お碗が足らないとか。 家でお葬式をすると大変です。 喪主のおじさんはすごく忙しいのに、 おじさんじゃないと家の中の どこに何があるのかわからないから どうも要領が悪くて気持ちばかり焦る ウキ母の母がかなり参ってて もともとそんなに要領のよい人じゃないのに 一応は長女だから色々と やらなきゃ、決めなきゃ、考えなきゃで イッパイイッパイになっちゃって、 挙句の果てにおじさん(母の弟)と ケンカになりそうになるし。 ヨユウがないから口調もきつく 言葉も足らなくなるんだろう 母の足らない言葉を補ったりして ケンカにならないように 一応気を遣ったつもりだけど 果たして役に立ったかどうか。 昨日から泊り込みの母も 今日は一旦自宅に帰るらしい。 頭の中、リセットできるといいけど 凍った夜道で事故らないことを 祈るしかできず、 おじぃちゃんの納棺さえも 見られないまま 今日も子供達の待つ 大阪へ帰る。 明日は来られない旦那が 最後におじぃちゃんの顔を見ると やっぱりまだひげがぼうぼうで 旦那がおじさんに電機かみそりを借りて ひげを剃ってあげることにした。 やっぱりおじぃちゃんは冷たくて びっくりするくらい硬かった。 でも、昨日みたいには泣かなかった。 (昨日、服を着せる時に泣いてしまった) おじいちゃんの目は開いたままで、 お世話してくれた人が 『目を閉じさせる為には綿花をまぶたの裏に入れる』 というので、そんな痛そうなことしたくなくて 『そんなんかわいそうや』と私が言った為に おじいちゃんの目は開いたままになってる。 ひげを剃ったら、実は口も少しあいてた。 母と旦那が何とか閉じさせようとしたけど、 やっぱり閉じなかった。 おじぃちゃんはどう思ってるのかなと 考えてしまった。 綿花をまぶたの裏に入れたって、 おじぃちゃんは痛さを感じない。 もしも魂というものがまだその辺りに 居るのだとしたら、 おじぃちゃんはなんて考えてるんだろう?って 変なことを考えずにはいられなかった。 おじぃちゃんは目を閉じさせてくれって 思ってるのかな? ひげも、別に剃らなくてもいいのにとか、 思ってるんかなぁ? おじぃちゃんが何を望んでるかなんて 本当に全くわからないのに、 勝手にひげ剃ったりしてる。 生前、とてもキレイ好きだったから ひげもきれいに剃ってもらえて 喜んでるよって、 みんな言う。 それって、ホントのところはわからない。 でも、きっと喜んでると 思うしか、私達にはできない。 死ぬということは 体の機能が停止することはわかるけど、 魂や精神はホントはどうなってるんだろう。 誰にもわからない。 わからないまま、 明日の3時に おじぃちゃんの体も 形をなくしてしまう。 本当にこの世から 姿かたちを消してしまうんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 20, 2006 05:29:03 PM
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