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カテゴリ:生き様
スタート当初は会員制だった新聞サイトですが、海外の大手新聞社ニューヨークタイムズなどが無料配信しているという情勢を受けて日本の新聞社も無料配信に踏むきった経緯があったように思います。
新聞の収入は広告によるものが大きいですし、日本の新聞はほぼ全世帯をカバーしているので、ネット配信による部数への影響は少ない、あるいは無いかプラスになると踏んだのでしょう。 しかし、現状は違います。広告はどんどん引き上げられ、部数は減り、若者の新聞離れも加速傾向にある。かつて多数の新聞を取っていた人も不景気から一紙に減らしたという話も聞きます。 携帯電話やネットで読めるから購入しない、という人もいます。ニュースは速報性が命ですから新聞よりも早く、しかも無料で掲載されるネット新聞ははっきりいって便利です。 これさえあればとりあえずニュースに関してはテレビも新聞も必要ないです。 なんでこんな話をしているのかというとこんな話が掲載されていたからです。 新聞に誤報がある、偏っている、などという意見も多くありますが、個人的には「情報を文章にする以上多少の思惑が入るのは仕方が無い」と思います。 誤報も恣意的なものでなければ、謝罪をしっかりして事実を正しく伝える努力をすればいいだけですし、そんなに新聞離れに影響は無いと思っています。 それよりも、問題は「情報をただで配っている」ということ。これは要するに「ニュースに金払う価値なんか無いよ」と新聞社が自ら広めているようなものです。 取材して記事を起こすのに人手をかけ、編集するその作業を「奉仕活動」に引き下げてしまっている。仕事ではなくしてしまっているように思えるのです。 これでは働くほうもモチベーションが下がるのではないでしょうか?その結果記事がいい加減になったら、新聞の価値はどんどん落ちていく一方です。 たとえば、漫画雑誌。発売前に全部の漫画が読める無料サイトがあったら誰が漫画雑誌なんか買うでしょう? 情報誌でもそうです。どこよりも早く新製品レビューが掲載される情報誌があったとして、それを真っ先にオンライン配信したらどうなるんですか? 僕としては新聞はオンライン配信をやめるべきだと思います。やるなら天気予報と社説、それに何かひとつの記事。これは新聞のサンプルの意味で。 あと緊急に必要な記事があればそれも。これは大地震とかの本当に緊急に知らせるべきものに絞る。 そうでもないと情報の価値に誰も気づかない。いつまでも地位を戻すことはできないと思うんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年04月20日 15時44分35秒
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