流れ
勝負事で勝つためには、「流れ」と「ツキ」が重要な要素です。流れに逆らっては勝てない。ツキがなければ勝てない。ツキがない時は流れに逆らわず、流れそのももがこちらに向くまで最小限の損失で耐える。それか、悪い流れを断ち切るために新たな手を打って流れに変化を起こす。そこで逆らわずに変化を起こすことが重要だ。自分で流れに逆らって逆にしようとしがちだがそれをするのは間違いだ。このことを理解するとスポットでは負けても流れが一巡する長期戦では負けなくなる。なんでこんな前置きをしたかというとそれは「ブエナビスタ」である。札幌記念を勝って凱旋門賞に挑戦という筋書きが2着で狂った。休養明けからは春とは一変の悪い流れだ。そして矛先を変えて3冠に挑戦した秋華賞でまさかの降着。最悪の流れになってしまった。悪い流れはエリザベス女王杯でも続いた。前走降着したので来ないと思っていたが案の定3着までだった。でもエリザベス女王杯で彼女に能力の高さは目に焼きついた。神様が降着のお仕置きで彼女を連対させないために仕組んだ唯一無二の方法があの展開だったのだろう。それ以外の方法で彼女の能力の高さをもってして3着以下に沈めるのは不可能だと思い知るレース内容であった。今回、陣営は悪い流れに変化を起こすために騎手を変えた。安勝の方がノリより技術は上でもそんなことは関係ない。問題は流れに変化を起こしたことだ。流れが悪かったは全て安勝の責任にして、安勝ごと悪い流れを断ち切る。勝負事でツキを再び呼び込むには非常に大事な鉄則を陣営は行った。ある一時期まで上手く行っていたことを変化させるのは勇気がいる。現状維持の方が責任も明確にならずにすむのにである。それでも流れに変化を起こそうとした陣営を評価する。ここは勝負である。そして今回のメンバーを見渡してみよう。彼女の好敵手であったレッドディザイアがJCで3着になった。正攻法でウオッカ、オーケンブルースリに次ぐものであった。レッドディザイアとウオッカとオーケンブルースリの3頭を物差しにすれば今回のメンバーで彼女を負かす馬がいる?そういないのだ!人気が一本かぶりにならない今回はとても美味しい。今年は最後まで牝馬で終わるだろう。