楽しい未来のために

大切な人を亡くしてしまった人は、多かれ少なかれ

あの時、こうしてたら死ななくて済んだんじゃないか？とか

あの時に戻れたら死ぬことを防げたんじゃないか？とか

自分があの日こうしていれば、死ななかったかもとか

無駄なことだとわかっていてもそういう後悔とすると思います。

ここ数日、色んな事が起こり、私自身またそういうことを

考えていました。

私は基本的に、運命は自分で変えられると思っている人です。

パパは、運命は決められていて自分の力ではどうすることもできないと

思っていた人です。

運命を変えることができたと思い込んでいてもそれも最初から

そうなるように決まっていて途中経過は変わっても

結末は変わらないと言っていました。

運命が変えられると思ってるのは、お前が不幸な人生を送ってきてない

ラッキーな人生を送って来たからだと。

確かにパパの生い立ち、歩んだ来た人生を思うと運命は変えられないと

思わざるを得ないとも思う。

こういう日記そういえば前にも書いたことあるな～。と今書いてて思う。

定期的にこういうこと考えてるのかな？私。

そんな折、久々にレンタルDVDを借りた。

沢山あるDVDの中から手に取ったのは、

サンドラブロックの「シャッフル」

サンドラブロックをあまり好きではないので

普通ならそのパッケージを

手に取ることもないかもしれない。

でも自然と手に取っていた。偶然ではなくて必然に思える。

サンドラブロックは出張中の夫の事故死を知らされ、

悲しみのどん底に落とされる。

ところが翌朝目覚めると、夫は何事もなく朝食を食べていて生きてる。

何がなんだか混乱するけど

木→月→土という具合に、なぜかその1週間の曜日が

バラバラな順序で経過してることに気がつく。

夫の事故を警察に知らされる場面。

子ども達に事故の事を知らせる場面。

自分のことと重なり涙が止まらなかった。

夫の事故死のあとも、原因不明の娘の怪我やら、夫の浮気疑惑やら、

幾多のトラブルが降りかかる。

最初に不可解だった不気味な謎が、曜日の進行

（逆行？というか曜日はシャッフルされてるんだけど）

の中で解き明かされていく。

「突然の事故で夫を亡くした可哀そうな未亡人」

であるはずのサンドラブロックが、

曜日がシャッフルされたために夫の事故死を予言する形になり、

「夫殺しの容疑者」のように見られてしまう場面がある。

私も同じだった。周りにパパは長く生きれない。

大きな事故にあうと周りに言ってたので

その証言をどこからか聞いた警察から調べられた。

この映画の中で、あの日の私に沢山出会えた。

夫を死なせないための努力。

色んな事が起こらないために様々なことをする。

事故当日、愛を取り戻し事故を防げたと思えた

サンドラブロックだけど、経過は変わっても結果は同じ。

運命は変えられない。

そう思わせてくれた。今の私には、ありがたかった。

私がパパとどう生きていっても、あの日パパは死んだ。

運命だった。私にそれを変えることはできなかった。

そう思うことができた。

一昨日の１４日。

殿が自分を呼ぶ声がずっと聞こえると言っていた。

ママの声じゃない。

低くはない男の人の声だと。

殿はパパの声を覚えていない。

でもそれは、たぶんパパの声。

殿に何が言いたいのだろうか？

色んなことを考えたお盆休みでした。