楽しい未来のために

何年振りだろう・・・
パパの友達から電話があった。

あまりに久しぶりで何があったんだろう？って
ドキドキしてなかなか電話を取ることができなかった。
前に電話があったのは、パパの仕事仲間の奥さんが
亡くなった知らせの電話だった。

携帯に着信の名前が表示されてるのを
じーっとみて電話に出た。

もし間違いならいいんやけど。。。って
前置きから話は始まった。

赤い服をきてサンダル履きのおばあさんが
総合病院前の交通量の多い道路の真ん中を
ウロウロしていて渋滞していたそうだ。
パパの友達は車でそのおばあさんをみたそうなんだけど
義母に似ていたらしい。

もう家に帰ってきたけどもしもそうだったら
みつからなくて探してるんじゃないか？と
心配して電話をくれたのだ。

義父からかなり認知症は進んでるが
徘徊はないと聞いてるので違うとは思ったけど
義父に電話してみた。

あかい服のおばあちゃんは義母だった。
最近故郷の鹿児島に帰りたいとずっと
言ってるらしい。でも親も兄弟もみんな
亡くなり鹿児島にはもう身うちは誰もいない。

今日の夕方も帰りたいと言い出して
好きにしろと言ったら出て行ったのだと。
３０分くらいたっても帰ってこなかったので
家の周りを探したがいないので
またしばらくして探しに行こうとしたら
トボトボと帰ってきたらしい。

今回は徘徊という訳でないと思うが
いずれこういうこともあるのかもしれない。

義父がもう面倒みるのが大変
自分も年で（義母80歳、義父85歳かな？）
身体もきつく早く死んだほうがいいと言ってました。
義兄･･･もう結婚しない（できない）だろうな。
義姉…御主人亡くして15年くらいたつけど
　　　お姑さんと同居で面倒見てるから
　　　もう実家に帰って来ないだろうな。

パパが死んで義両親との間にもいろいろあり
私には面倒みれないと距離を置き
たまの電話、お中元お歳暮のやりとり、
子供たちの誕生日に食事、
盆正月に会いに行く事はやっているが
それ以上は近づかないと決めた。

でも、なんかこのままでいいのかな～という
気持ちにもなってきた。
金銭的な援助もできない。
それかといって生活を手助けしにいく
時間も体力もない。
フルタイムで働いて家のこともままならないのに
義両親のことまでとても手が回らない。

どうしたらいいのだろう。
あんなに年老いて弱った義両親を前に
何もしてやれないというか
何もしてやらない自分が
すごく薄情に思えてきた。

きっと自分たちの生活をもっときりつめて
援助してる人たちもいるだろう。
きっとフルタイムで働いていても
頑張って義両親の面倒を見てる人たちもいるだろう。
でもそれは御主人がいるから？
うちはパパが死んじゃったからしなくていい？
なんか心が痛む。