楽しい未来のために

殿にとってこの受験は、大きなかけであり挑戦でした。

せっかくのバレーでの特待ですが偏差値が足りなすぎて

合格できるか分からないという不安の中での数カ月でした。

学力的には、特待を断った方の調理科のある高校のほうが

無理なくまた自分の好きな料理の勉強ができたのですが

大学まで行きたい。大学でもバレーをやりたいという

漠然とした夢がありそれを捨て切れず

自分の偏差値よりもかなり上の高校を選択しました。

うちの中学から受験する子は、殆どいなくて先輩も聞かなくて

受験の傾向や面接の傾向など情報は皆無でした。

殿の塾もいくつかの中学の子たちがいますが

同じ高校を受験する子はいませんでした。

同じ中学から知ってる限りでは１人。

もしダメだった場合、行く高校が無くなる可能性が大。

バレーができる高校。

自宅から通える高校。

ココを逃したらこの条件にあう殿の偏差値で行ける高校がありません。

（特待断った高校は、受験日の関係で受験できませんでしたし）

綱渡りのような一か八かの受験でした。

統一テストや過去問を解く中で一喜一憂して

何度もやっぱり殿には無理なのか？

いやなんとかなるかもしれないの繰り返しで

ジェットコースターに乗ってるかのような日々を過ごしました。

それでも受験の数日前、殿に聞いたら

「過去問は随分解けるようになってきたから

　前は、無理かもという気持ちが大きかったけど

　今は、まぁまぁ自信がでてきた」と言っていたので

ある程度本人も手ごたえを感じていたと思います。

高校での３年間は、きっと学力的について行くのは

大変なことだろうけど、大好きなバレーの為に

頑張る事と思います。

勉強とバレーの両立ははるか遠い目標だけど

なんとか落第せずに卒業できたらいいかなと思う。

顧問にも言われましたが、殿の場合入るのが一番大変。

（入試で全く点数が取れない可能性がかなりあるので）

合格してしまえば、バレーを頑張って勉強も努力し続ければ

殿は絶対にみんなに助けてもらえる。

先生方も殿のように努力する子は、絶対に見捨てないと。

沢山の方にご支援いただいて

殿は、合格を勝ち取りました。

勉強で結果をなかなか出せない殿でしたが

一番嬉しい結果を出す事が出来ました。

本当に私も嬉しいです。

他人は、特待だから落ちる事は無いから大丈夫よと

言うし、最悪ダメでも誰でも行く高校は

いくつもあるからと。

でも殿にはバレーができない高校は行く意味が無いし

誰でも受かる高校にも受からないかもしれないのだから。

私の不安は、すぐに殿の不安へと変わるので

できるだけ、殿が前向きに頑張れるように

私はいつも　殿には大丈夫。

こんなに頑張ってるんだから大丈夫と

言い続ける必要がありました。

中２の最後の三者面談で今の成績のままでは

専願での受験も

スポーツ推薦での受験も評定が足りないので

バレー部がある高校で受験できる高校は１つもないと

言われた事を思い出しました。

本当に行く高校が無かったらどうしようと思っていました。

高校での部活としてのバレーを諦めて

高校を決めなきゃならないことも考えていました。

でも殿はちゃ～～んと努力して少～～～しずつだけど

学力もついて、バレーができる環境の高校に

合格する事ができました。

中体連から半年間。長かったです。

頑張ったかいがありました。

殿、本当に合格おめでとう！