楽しい未来のために

ブログには、あまり登場しない姫ですが
姫と殿は、と～っても仲良しの姉弟です。

私は、いつも自分が殿にしてあげてきたサポートの
数々を書き綴ってきましたが姫は、私には絶対にできない
姫にしかできないサポートを9年間も続けてくれました。

姫は、殿の為にわかりやすく丁寧に自分のノートを
取り続けてくれました。
小学校４年生から高校３年生までずっと。
板書ができない殿にとってそのノートの数々は
どれだけ助けになった事か。

中学では各先生によってノートだったり、ファイル（プリント）だったり
と違いが大きく出てきますが、３歳違いということもあり、
姫たちの学年を受け持った先生方が姫たちの卒業と入れ替わりに
入学してきた殿たちの先生へとなりました。
姫の時とほぼ同じ面子の先生方です。

ワークや中間・期末のテスト用紙などもとってくれていて
「いや～～私バカやけん。こんな問題も出来て無い(笑)
酷い点数やん！」等言いながらもキチンと間違いを訂正して
残しておいてくれていました。
これは、姫自信の勉強にもなったとは思いますが
姫は、困るであろう殿の為にしてくれていたことです。

そしてそれは、高校に入っても続いていました。
殿が中学に入った時に、姉ちゃんの高校に行って
（男子バレー部が無いので）
自分が男子バレー部を作りたいと言いました。

実際には、殿は私たちの想像以上に上手くなりたい強くなりたいと
いう気持ちが出てきて高校もバレーで行きたいと思うようになり
バレー部が無い姫の高校にわざわざ行って
姫の高校で男子バレー部を作るという選択は早々に無くなりましたが
でも、姫はもしかして殿が学力的に行ける高校が無かった場合、
この高校に入るかもしれないし、他の高校だったとしても
教科書は一緒かもしれないからと
無駄になるかもしれないのに殿の為にノートをとりました。

分からない子に分かりやすいように工夫してとった姫のノートは
同級生からも分かりやすくて綺麗で丁寧だと言われ
テスト前になると、部活で忙しい毎日を過ごし
授業中は殆ど寝ていたような男の子たちが姫のノートを
奪い合いコピーしまくっています。

本当に感心します。9年間もなかなか出来る事ではないと思います。
恐らく高校では教科書は違うと思うし、殿はこれから自分の力で
（または、新たな協力者の力を借りて）勉強をしていかないといけません。
私も中学のようにいつもいつも学校に行って先生にお願いしたり
お話聞いたりするわけにもいかないと思うし。
本当に恐怖とも思える未知の世界です。

姫のノートが無いと思うだけでとても不安になります（私が）
今の教科書は、教科書だけみたらわかるというものではないので
ノートやプリントと一緒にみて初めて全貌が分かるというか…

他の誰からも褒められたらり、評価されるわけじゃないのに
ただただ、LDである殿の為にノートを取り続けてくれた姫に
感謝状をあげたいな～。


そんな姫も３月１日に高校を卒業します。
今度は自分の将来の夢の為にノートをとるのでしょうね。
本当に９年間ありがとう。