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カテゴリ:身の回り
終戦記念日も近い。そして最近色々問題になっている「核」。 今日は広島に原爆が落とされた日。 この広島に使われた原爆、「リトルボーイ」と呼ばれたウラン爆弾。実験なしのぶっつけ本番で落とされたそうだ。「成功間違いなし」との確信のもとに。そしてこの爆弾は完成品が運ばれたのではなく、いくつかに分解されて、B29が離陸してから結合されたという。 この爆弾の重量のあるものを、B29の基地であるテニアン島まで運んだのが米巡洋艦「インディアナポリス」。 「インディアナポリス」は昭和20年7月16日に出航し、26日にテニアン島に到着。荷揚しそのまま無事に帰るはずだった。しかし、ほぼ同時期に呉を出撃した1隻の潜水艦に攻撃を受け、7月30日、沈没。艦長以下315名が救出される。 そしてこの日本の潜水艦は伊号第58潜水艦。 この潜水艦はインディアナポリスが原爆輸送艦とは知らない。うけた任務は「フィリピン東方海面で敵艦を攻撃する」 特攻兵器「回天」を積んで。 先に発見した油槽船を「回天」で、インディアナポリスを「魚雷」で撃沈している。 この戦闘で、インディアナポリスは米軍にとって戦中最後に失った巨艦であり、日本にとっては潜水艦があげた最後の大型水上艦撃沈という戦果だった。 「インディアナポリス」の艦長は出航前「あなたの艦の航海が1日縮まれば、戦争の期間も1日縮まることになる」と言われたそうだ。 ………もし、「伊58」が、原爆の部品をおろす前の、「インディアナポリス」を撃沈していたら。 部品の欠けた原爆は、広島に落ちることはなかったのだろうか。 だとしたら、実験の終わっていた「プルトニウム」原爆が、長崎に落ちるのが早まったのだろうか。 終戦が延びていたのだろうか。 テニアン島を飛び立ったB29の機体には「インディアナポリス乗組員の霊に捧ぐ」と書かれていたそうだ。 日本にしろ、米国にしろ、「核」に携わって多くの人が命を落としている。 「原爆は戦争を終わらせるために必要だったもの」 戦後その「核」の実験で自国民にも被害が出ているというに、黙認しているという。 戦争を生き残った戦艦「長門」が、水爆実験に使われた写真を見た。 水爆実験のため、今も放射能が残り、住めない島もあるという。 核廃絶。叶えられる日は来るのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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