久しぶりの快晴に恵まれた今日は、
静岡市駿河区にある特別養護老人ホームへ訪問ライヴに行って来た。
一昨年末からメンバーの一人に加えてもらったバンド 『 サウスウインド 』。
そして、そのバンドといつも一緒に活動しているフラダンスユニット 『 フラメイデン 』。
もはや一心同体と言っても過言ではない、
総勢9人というふたつのボランティアグループによるライヴだ。
『 サウスウインド 』 は、ウッドベース、ウクレレ、オートハープ、キーボード、
といった編成のバンドで、
童謡・唱歌から歌謡曲、カントリー、ハワイアン等々、様々なジャンルのレパートリーを持ち、
静岡や清水で毎月2~3回の訪問ライヴをかれこれ10年近く続けているベテラングループなのだ。
オレはそのバンドでギター担当として勉強させてもらっている。
今日も今日とて、『 フラメイデン 』 のみなさんの華やかなフラダンスを交えながら、
約1時間のライヴを行ない、入所者の方々に楽しんでいただいた(と思う)。
訪問ライヴのメンバーに加えてもらってから1年の間、
約30回ほどの訪問をさせていただいたが、本当に勉強になることばかりだった。
何よりも一番感じるのは、
聞いてくださる方々が “ まっすぐ ” に耳を傾けてくれている、ということだ。
だから聞いてくださっている間、こちらの演奏に対する反応がすぐに返ってくる。
つまらなければつまらない、楽しければ楽しい、おもしろければおもしろい。
すぐに表情に表われるので、こちらとしては一時たりともおろそかにできない。
つまり、「 こいつら手を抜いてるな。 」 とすぐにバレちゃうというわけだ。
それは、オレが今までやってきたライヴにはない、
まったく異質の、だけどまさにライヴの本質を教えてくれる“ 場 ”だった。
他のライヴを手抜きしてるわけじゃないが、
「 まあ、なんとかなるだろう・・・ 」 的な、どこかで自分を甘やかしているところがあり、
またお客さんのあたたかい心にも甘えさせていただき、
自分でもそれに気づいていて、尚且つよしとしていたことは否めない。
ところが訪問ライヴでは、まったくそれが許されない。
「 人様の前で唄うってことは、そんなに甘いもんじゃないぞ!しっかりやれよ!!」
と、ガツンとキツイお叱りをいただいたわけだ。
この1年はオレの“ 唄うたい人生 ” に大きな一石を投じてくれた貴重な1年だった。
『 サウスウインド 』 と 『 フラメイデン 』 の皆さんには感謝しても感謝しきれない。
また、これまで聞いてくださった方々には心からお礼を申し上げます。
そして、今後もできるだけ長く訪問ライヴを続けさせていただきたいと強く思っています。
よろしくお願いします。