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カテゴリ:交通事故
大事に扱われたモノ達は
魂を与えられ妖怪となって現れる そのボロボロの自転車は 憧れのお兄ちゃんからのお下がり もらったときからタイヤを交換し ブレーキのゆるみを直し 雨の日も乗らない日は無いほど いつでも一緒だった 事故の起こる3日前にも 今度は後ろのタイヤを替え 錆びたフレームの自転車に アクセサリーパーツを付けて 少しおめかししてやったのだ 自転車は 周囲にクラッシュ音を響かせながら 彼と共に数メートル跳ね飛ばされた フレームは曲がったまま 自転車はもう動かない 聞きたかったのは いつ頃査定が決まるのかと言うこと 保険屋は言う 消費年数からどれだけの価値があるか査定して・・・・ ・・・だから、いつ頃それがはっきりするのか その目途を教えて欲しいと言っているだけ お金の計算しか頭にないから どちらがどれだけ過失責任が・・・ だとか 新品の自転車が変えるだけの保証が・・・ だとかの話がでてくるんだろうけど 私はそんなことを話してるんじゃない そんなことを言い始めるなら この壊れた自転車を返して欲しい 皆が手を入れて 時間をかけて 寒い中 体をかじかませながら 真っ黒になりながら 大事にしてきた自転車を返して欲しい 妖怪になりたまへ お金の計算でしか 物事を考えられなくなった人達の所へ 夜な夜な現れるが良い 今までありがとう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/02/21 09:56:29 PM
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