ずっとずっと行けなくて
やっとこの日が来たときは何だかあんまり久しぶりで
大丈夫かなってちょっと不安になったり。
5時間の車の旅はとっても長いけれど
大好きなミシガンの大きな空に浮かぶ大きな雲達を眺めながら
ネイティブインディアンのつけた町や道の面白い名前を読みながら
白黒模様の馬を牛だと思ったり
北に近づいて来ると紅葉し始めている木々の葉っぱが真っ赤だったり
black riverが今年は本当に黒かったり。
いつの間にかフリーウェイを降りて思い出しながら森への道を辿る。
アスファルトの道が土の道に変わって
ひょいっと何か境界線を越えたみたいに同じ森に帰って来た。
車を止めると
空気も音も一気に変わる。
車がまるで洗われたみたいに
森の世界に来たんだ。
良くわからないけれど涙がでた。
「今日のうみは子供みたいな顔してる」
ってくじらも子供みたいな顔してる。
もうブルーベリーの時期は過ぎていたけれどほんのちょっとだけ
ブラックベリーの実に混じって青い実がなっていた。
森が黒い影絵みたいになる時間に今日の最後の散歩をする。
アナグマかな?と思ったら黒いもそもそしているのは
ヤマアラシの親子!!!
(アメリカではポーキューパインと呼ぶ。なんかかわいい。)
私も吃驚して立ち止まったけれど彼らも吃驚して固まっている。
半分森にさしかかって見えているお尻の部分だけ針山ができている。
子供もどぎまぎしながらお母さんのまねをしてお尻だけ針山をつくっている。
お互い固まったまま5分位してお母さんヤマアラシが少しずつ動き出す。
子供も慌ててお母さんを追うのだけれど興味があるのかこちらにやってこようとするのをたしなめられ、やっと森の中に入っていった。
今回は木の上にいるヤマアラシを2匹も見て彼らの音を覚えたけれど
散歩中の親子にまで出会うとはびっくり!。
鹿にも沢山出会ったけれどこんなに間近に彼らを見る事が出来るなんて!!
大興奮なのだ。
キノコが土を割ってずももといっぱい生えている森の中で
ヤマアラシ親子に出会う。
森の絵本に迷い込んでしまったみたいな森の夜。
森の木のてっぺんすれすれに蠍座が見えた。
木々をわたる風の音とどすんと落ちるドングリの音が一番大きな森の中。
来て良かった。
今年も来れて良かった。
また来ようね。
今度は紅葉の真っ赤な森に。
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