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日曜の夕方はダブとかヒップホップをつくっている青年Gさんと庭にあるグリーンハウスで、ラップトップを2台ならべて音楽をつくった。ロンドンはおそらく25度ぐらいで日本とは比べ物にならないぐらい涼しいにもかかわらず、みんなブツブツ暑すぎるよなぁこれと文句を言っている。Gさんのつくったブレークビートが耳に障ったのか、隣人の女性がいらいらした顔で自分の庭から出て行った。
正月に帰省したとき、昔ドラムを叩いていた兄に、リーゾン音楽ソフトウエアを見せて、「こいつを使えばどんな音でもリズムでもつくれるような気がするんや。すごいええで、これ」と興奮して説明したが、兄から「それがどうしたん?」という体温の低い反応を受け、ひどく気落ちした。私が釣りとか獣姦とかに興味がある人とあまり話したくないのと同じで、このソフトウエアで電子音楽をつくることにまったく興味がない人は多いのであると考えるべきなのだろう。しかし... Gさんは乱数などで音を変質させるような、発展した形のソフトウエアシンセサイザーをもっている。私のイメージにあわせて、彼は録音した音を逆さまにして、フィルターで音を引きちぎり、揉みあげて、水の中に引きずりこんだり、火をつけたり、何か、その錬金術でもやっているような感じで、非常に面白い。 Gさんは髪型は思いっきりレゲエで、頭蓋骨の二倍以上のサイズの髪の毛が延長で張り付いていて、チェーンスモーカーだが、プロ意識や能力が高く、私の趣味のプロジェクトを手伝ってもらうのはもったいない気がする人だ。 しかし、彼のような技術の高い人についてもらって、強力なソフトウエアで武装しても、私の音楽センスのあまりないのは隠せない。すげぇ、刺激的な音!でも、音楽ができれくれば、なんじゃ、これダサいメロディーと構成...高揚と落胆が交互に現れるという感じだ。まあ、趣味でつくっているという関係から、ゆっくりと改善していけばいいのだろうが、ああ、腹が立つ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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