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2006年10月08日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

巨大な蝸牛がテレビを見ている部屋に滞在する男の話を短編映画にしようとしていて、蝸牛を求めてロンドン南部のブリクストンに行った。ここは、アフリカおよびカリビアン移民が集中するところで、80年代までには政府の政策に反抗し店を焼き払ったり、南アフリカのマンデラ氏がロンドンに来たときにはここで演説したり、政治的な色合いの濃い場所だ。ダブとかトリップ・ホップとかはブリクストンが震源地で、ロンドンのミュージシャン系はここに住み、アーティスト系は東部ハックニーに住んでいるようだ。

前にも書いたが、一分の超短編映画2編(Aerial Photos, Xplosion)がカナダの映画祭 (www.filminute.com) でショートリストされたため、製作に乗り気なのである。ラッキーなことにアメリカ大手資本のスカイ・テレビのチャンネルのひとつプロペラ・テレビという映画専門のチャンネルでも放映されることになった。まあ、趣味でやっていることを考えれば上出来である。

10年前にはインデペンダント誌への日本に対する第二次大戦勝利記念日VJデイに関する投稿がきっかけで日本でいうNHKみたいなチャンネル4で紹介されたことがあるので、メディアは10年ぶりだ。10年先にも出れればいいなぁ。

友人のアーティストがペット用にガーナの食用蝸牛を2週間前に入手をしたことを聞き、私も手に入れようと市場をうろうろした。 カリブ系の香料や胃袋や塩漬けの魚などは目もくれず、蝸牛はどこかと探したが結局生きているやつはなかった。しかたないからオックスフォードに行って彼女の蝸牛を撮影でもしようかと考えながら、コロンビアのカフェで豚の脂身を油で揚げたものをダイエットコーラを飲みながら食べた。

市場を出る途中で、知り合いの芸大の先生にばったり会った。彼女は80年代後半まではフランスのポップ界では有名で、日本で言えば松田聖子のような存在だった。でも家族の不幸でポップはさっぱりと辞めて、芸大に行き、今は版画を教えている。松田聖子は今でもケバイようだが、彼女はもう普通のおばさんだ。

「ああ、あんたね。(たぶん私の名前は覚えていない)半分夢見ながら歩いていたから気づかなかったわ。この辺りに住んでいるの?」

北ロンドンから蝸牛を探しに来たということを説明すると

「ああ、そうなの。ペットにするの?うちの学生も蝸牛のこと言ってたわよ」

それから、彼女は突然、昨日の満月について話し始めた。そして中国の月祭りについて、ムーンケーキを買えばよかったなどなど。私の相槌は彼女のふわふわした夢をプチプチと潰してしまう。やっぱりついていけない。松田聖子さん、どう言えばよかったでしょうか?






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最終更新日  2006年10月12日 23時21分44秒
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