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先月、事務所を日本でいう原宿みたいな垢抜けないカムデンから、Brit Artの拠点でアーティストがわんさかいるホクストンに移した。残業をしているとビルの窓から、おしゃれなデザイナーたちが外のベンチで酒を飲んでいるのが見える。ホクストンのバーの多さは尋常ではない。私の事務所のとなりのビルにはベルリンでよくあるような不法占拠風のバーがあり、友人が反資本主義の映画を上映したことがある。
トライアスロンに狂い、何か突き抜けてしまった感のある大学時代の友人の話に影響されたのかもしれないが、私も自転車を買った。 車産業などなくなってしまった英国だが、まだこのような折りたたみ式自転車のような「隙間市場」のようなものは作っている。Made in Englandという文字が非常に奇異に見えた。この国はほとんどの人がサービス産業で働いているのだ。 20インチの子供サイズのタイヤだが、乗りごこちは悪くない。ただ片手で運転すると左右にぶれてしまい不安定になる。大人がこの手の自転車に乗ればサーカスの熊が自転車をこいでいるようにみえてかっこ悪いという説があるが、私は通常のかっこよさからはずれるデザインが好きなので気にしない。 折りたたんだ状態からの組み立ては2分ぐらいかかる。頑丈につくられているようなので、組み立てたり折りたたんだりするのは快感だ。機械フェチにはたまらないだろう。 このブロンプトン社の自転車は10万円と安くないが、地下鉄初乗りが800円の国だから通勤に使えば、私の場合3ヶ月で費用が回収可能だ。ロンドンの自転車の10%は盗まれるといわれているが、毎日使って3ヶ月後に盗まれても元はとれている。ジムに行く時間がなくてなまった身体にもよいし、通常40分かかる通勤時間が半分になるということでいいことずくめのように思われる。しかし、英国のドライバーはオランダなどの自転車先進国と違い、自転車がいる道にはなれていないので、事故にあわないように気をつけるべきだろう。知り合いが「自転車を街中で乗っているやつは臓器提供にはうってつけだな」なんて言っていたっけ。 外国に住んで、自営業やって、自転車に乗っていると「ああ、私は自由だなぁ」という錯覚を受ける。 楽天の日記など書かず、残業、残業。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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