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何でかしらないが、ギターに凝りはじめたのである。20年前にバンドをやったときに買った黄色い偽ギブソンをジャカジャカ毎日弾いている。先週からギタリスト・サウンドエンジニアのおっさんに個人授業でギターの音と録音の仕方についてのアドバイスを受け始めた。
15年以上前に英国に移住するときに心斎橋さんに売った機器などは、新しいのをすべて買い揃えた。音楽製作ソフトウエアのみならず、ギター作曲ソフト、ヒップホップ用のサンプラー、多重録音ミキサー、ドラムマシーンなど続々と購入している。明日はLINE6のエレクトロニック・サンプリングギターという、伝説的なギターの音を忠実に再現した音源を組み込んでおり、コンピューターにつなげるギターを買うと決めている。そしてエンジニアのピーターと週末には5時間製作をすると決めている。 かなりの水準までドラムの技能をマスターした兄に、「音楽ソフトはすばらしいよ。どんな音でも作り上げることができるんだ」と興奮して2年前に言ったところ、「へぇ。興味ないなぁ」と言われてがっくりきた。絵を描いていたころには高い絵の具を買って、色の深さや特別な響きのようなものを長い間眺めていたことがある。太い筆でビッと線を引くだけでもすごいなぁ。この色はあっちにいっているよなぁ。どんなことができるかなぁなんて思っていたっけ。 歳をとるというのは、頭の中にいろいろなネガティブな言葉が溜まることだと最近感じている。昔は規則をやぶることとか、リスクをとることや、キチガイの真似をすることとかができたのに、今は「こうやったってああなるだけだよなぁ」なんて否定的な考えがすぐに頭に入ってくる。 でも、不協和音や電子音、ノイズなどを聞いていると頭がすっきりしてくる気分がある。ギターも適当にチャカチャカ弾いていると重力が小さくなっていくようにまで感じる。今年は仕事が忙しすぎたけど、また製作を始めると思うと心が躍る。また俳優を集めて短編小説の朗読の録音だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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