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2006/12/28
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私は生来「自分を食わせていくのは自分しかいない」という妙な独立心をいつも何処かに持っていて、誰かに食わせてもらうことはすなわち「保護されている」という感覚しかどうしても持つことが出来ませんでした。


まあその感覚は今でも抜けずにいるので恐らく一生デフォルト機能で存在し続けると思うのですが。


子供のうちはそれを仕方なく甘んじて受けていましたが、大人になって働けるようになった途端、「働けば自分を食わせていけるんだから、誰の手も借りたくない」というオーラがものすごかったらしく、「こんなに笑顔を振りまいてるのに、人を立ち入らせないオーラを出している子は初めてだ」と働き始めた頃はよく言われていました。
流石に今はそういう強迫染みたオーラは出さないように心がけているので、「人懐こい」「かわいい」と言われる程度の成長を遂げています。やべえよな、この齢でオーラばりばり滲み出してるような状態じゃ。


「自分を生かしているのは自分」ということはすなわち「自分を殺すのも自分」という相反的な状態も併せ持っています。一人で生きていく怖さは、私はそういう部分に隠されていると思います。


働きマン(3)

一人で生きていく怖さを知っている私は、そんな私を支えてくれる友人やラブリイの存在の大きさを日々噛み締めています。
どんな仕事で私が私を食わせて行こうとも、私の友人やラブリイは私を温かく見つめ励ましてくれる、声をかけてくれる、健康に気遣ってくれる。家族のぬくもりはよくわからないけれど、人の優しさは私は十分すぎるほどわかっています。彼らが私を愛してくれるから。私も彼らを愛しているから。


新しい一歩を踏み出すことは、どんなに歳を取っても未知の世界への一歩だからやはり躊躇するし、決断するまでに時間もかかる。もちろん、失くすものもある。
でも、得ることも必ずある。それは踏み出してからじゃないとわからないし、すぐには気づかない。だけど必ずある。

紆余曲折していたって、私が私という存在の何処かひとつでも愛してさえいれば、そして支えてくれる誰かの存在をいつも感じていれば、どんな人生であっても私は私を殺したりしない。生かし続けていこうと思える。


一人でいることは確かに怖いけれど、そればかりじゃない。私はそう信じています。





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Last updated  2006/12/28 05:26:39 PM
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