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テーマ:◆子どもと向き合う◆(22)
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中学部に上がったA子はますます様子がおかしくなった
前年度の中学受験はその校始まって以来の快挙だと評価されたが、両コースの担任だった彼女自身は、その結果に納得出来なかった そこで彼女は担任を引き続き引き受けたのは、その学年の「上」のクラスだけだった その年の契約更改の話し合いの場では、「社員(それ以外は「契約講師」)にならないか?」「校の責任者の道を歩まないか?」との話が上層部からあったのだが、彼女は蹴った 当時それは、保証もきちんとされ、安定はあるものの、企業の「YESマン」になる事を意味していたからだった 彼女が担任を降りた後は、混乱を避ける為、当時の責任者が担任となった 廊下ですれ違う度、不似合いな香水の匂いがするA子… 「ヾ(゜、゜*)ネェネェA子っ 香水は上手に付けなきゃお洒落でも何でもないよ? よっぽど体臭でもあるのか?」 「あ!先生! A子な、成績下がりまくってる 怒る~~~?」 「担任でもないのに怒らないよ それにあんた見てたら分かるよ」 「ってかな~ 今の数学の担当者、何言ってるか全っ然わっからん」 「ふ~~~ん」 そんな会話をしながら、様子が心配で仕方なかったが、担任でもないので様子を見ていた 彼女は担任は降りたものの、その年からは中学部の責任者になっていた A子の授業態度の悪さ、色々な理由をつけて、宿題など全くやって来ない事も聞いていた ある日… 香水の匂いをさせていない、しかし、他の臭いをさせているA子とすれ違った いつもの様にジャレてくる様子も無く、A子は彼女を避けていた 「ヾ(゜、゜*)ネェネェA子~~~ チューしよ~ぜ~........(((((¬ ̄▽ ̄)¬♪」 「え~ 嫌や~~~! キモイ!!!」 「そっか そりゃ先生も煙草臭いガキとはしたくないけどな^^」 「(゜∇゜ ;)エッ!? ・・・・・・」 「辞めな? 解ったか? 同じ事言わすなよ?」 それから数ヶ月経ち、A子のお母様から彼女と連絡が取りたいと事務員さんが伝言を彼女に伝えた 担任に承諾を得、連絡を取り、授業後A子の母親に会った 「あの子は先生を怒らす事が一番怖いと言います この世の中で怖いのはパパと先生だけだと… 夜も出歩き、どうなってしまっているのか、不思議な事に塾には行くのですが、家に帰って来ても私とは喧嘩ばかりになってしまって… 小学校の頃はあんなに明るいいい子だったのに、一体どうしてしまったのか、どうし様も無くなって…」etcと彼女にA子の家での様子を説明した しばらく話を聞いていた元担任の彼女が口を開いた… 「お母さん、全然関係無い話していいですか? 私もね? 中学受験を終えた頃から、どうし様も無いヤンチャくれだったんです 女のくせに男みたいに喧嘩ばっかりして来て、あっちこっちから親に呼び出しが掛かってたんです 家の親だけは来てくれませんでした 『自分でした尻拭いは自分でさせて帰らせてくれ』と でもね? 私がヤンチャをして外で親が呼び出される様な事をするのは、決まって母親が授業で忙しい日や、出張日だったんです …何故でしょうね? 笑 お母さん、お子さん誕生したんですってね? おめでとうございます A子、お母さんがご懐妊された時、ホント嬉しそうに私に話しに来ました でもね? 私、A子に兄弟が無事産まれた事、聞いてないんです… 何故でしょうね… 今日お母さんのお話聞いていて、一番思ったのは… お母さん、A子の話される顔が変わられたなって… いつから『家のA子は、勉強は嫌いだけど、馬鹿ではない。こんなトコやあんないいトコがある…』って話されていたお母さんが、『あの子』という言い方に変わられたのかなって… 私の母親は、いつだってヤンチャをして来た私に言ってました 『何をして来ても、どんな事しでかしても、ママはあんたを信じてる、それだけ』と… それだけは揺らいだ態度を一度も見せられた事無くて… ホントとんでもないヤンチャくれも、その言葉だけは裏切れなかったんですよね 誰かが信じてる、誰かが認めてくれる、そんな確信が大事なんじゃないかって… そう思います あの頃のグチャグチャな私を信じ抜くって… 大変だったと思います 『寂しい』の表現って子どもたちそれぞれにあるんじゃないかな?って思います 私はあの頃信じてもらった人間です それでもヤンチャばかりした償いというか… 子どもたちの事は馬鹿みたいに信じていたいと思っています A子はいい子です」と A子のお母様は泣いてしまい、色々な事を考えてみると帰宅された お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年01月26日 02時22分36秒
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