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テーマ:◆子どもと向き合う◆(22)
カテゴリ:★野猿的思考★
ある年の受験生たちに、本番前日の授業終了後、どんな話をしようかと考えていた 一人一人に写経を書きながら考える 小学生のガキんちょだった頃からのお子たちを思い浮かべ、中学三年間での成長を振り返り考えはするものの、中々まとまらない… 「もう卒業かあ…」って想いが邪魔してまとまらない… 結局何も考えず、お守りだけ完成させて学園に向かった 授業を終え、次の担当者が授業をしている声を聞きながら思う 中三担当者の言動を感じながら思う さっきまで見ていたお子たちの顔を思い浮かべて思う (みんなが緊張している… それが場の空気となり、お子たちは怖がっている…) 授業が終わり、責任者としての話をする時、ふいに思いつき、紙袋をぐっちゃぐちゃにし、しわくちゃにし、口のところを握る形にして、体から離す様に手を伸ばし、汚いものを持っているんだといった表情で教室に入った それを見て、更に何?!と不安な顔になるお子たち 一番前の女の子にその紙袋を近付ける 「え~~~ 何これ? キモイ~~~」 ^^(キモイって おいっ(^^;) その隣のお子にも同じ事をする 体をのけぞらせて逃げようとする子ども 私「^^ 手、入れてごらん」 「え~(ーー;)」 私「大丈夫」 「大丈夫?」 私「大丈夫^^」 手を伸ばし、その袋の中身も確認しないままお子の一人が紙袋に手を入れた途端に紙袋を私の方に引き寄せた やり取りを何なんだろうと見ていた他のお子たちの顔を一人一人見ながら話をする 「緊張してる人~?」 周囲の様子を伺いながらも、みんなが照れ臭そうに手を挙げる 「この中身、何か分かる?」 そう言いながら中身を見せた 作ってあったお子たちへのお守りを… 「恐怖とか不安とかってさ、何処に在るか知ってる? きっとさ、そんなのって世の中の何処にも無いんだよ それってきっと、私たち一人一人の中にしか無くて… それってきっと、私たちが作り出してしまってるものなんじゃないかな? 目に見えるものにばっかり頼り過ぎて、見えないもの程大切なんだって忘れてしまった時に生まれるものなんじゃないかな? だから今、みんなこの紙袋の中身、嫌がったでしょ? 恐怖や不安が自分の中にしか無いのなら、自分が作ったものなら、自分で退治出来るもんだよ^^ 自分にしか出来ないものだよね? でも先生が『大丈夫』って言ったら○○は何も迷うことなく手を入れたでしょ? 『信頼関係』ってそういう時に証明されるんじゃないかな? 『今まで』って、そういう時に証明されるんじゃないかな? 先生たちとやって来た事に自信を持って、今晩は、気持ちを安心に変えて寝なさい 『大丈夫』だから^^ もしも眠れなくなったら、何時でもいいから連絡しといで^^」 そう言って、カイロとお守りを渡した 緊張して、手先が冷たくなったらカイロを開けろと… 開けた途端に大丈夫と書いてあるカイロを渡した 例年通り、お子たちは「勝負師」の顔になった お子たちの気持ちの強さって凄いな^^ 例年通りそう思った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004年08月25日 16時29分09秒
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