胎児達は余分なエストロゲン・ホルモンに苦しんでいます
胎児達は余分なエストロゲン・ホルモンに苦しんでいます 「卵胞ホルモン(エストロゲン)」の過剰状態が、母胎内の男性胎児に悪影響を与える 事はこれまでにも知られており、妊婦に対する禁忌薬剤に指定されてもいます。しかし、 他の似たような化学物質の場合はどうなるのでしょうか? 今回の研究によると、欧米で多用されている経口避妊薬に含まれているエチニール・エ ストラジオールやジエチルスチルベストロールという合成ホルモンが、服用している途中 で妊娠をした場合に、胎児の前立腺の発達に影響を与える事が懸念されるそうです。 また、缶詰の内張などにも使われているプラスチックに含まれてる「bisphenol A(ビス フェノールA)という化学物質も、前立腺の管路を41%増加させている事が明らかになりま した。これらは、人生の後半に入った男性達に排尿の困難と、時にはインポテンス(IMP) などの状態を引き起こすそうです。 とりあえず「缶詰の加熱は行わない」、「影響が強く懸念される赤ちゃん製品からこの物 質を排除する」などの対策をとるべきだ、と研究者は語っています。(略) 記事全文、関連リンク等はこちらです。 今日のNature 05年05月04日(水) http://www.mypress.jp/v2_writers/miyu_desu/story/?story_id=1029833 News@nature.com 3 May 2005; | doi:10.1038/news050502-1 Fetuses suffer from extra oestrogen exposure Roxanne Khamsi http://www.nature.com/news/2005/050502/full/050502-1.html Barry G. Timms, Kembra L. Howdeshell, Lesley Barton, Sarahann Bradley, Catherine A. Richter, Frederick S. vom Saal Estrogenic chemicals in plastic and oral contraceptives disrupt development of the fetal mouse prostate and urethra PNAS published May 2, 2005, 10.1073/pnas.0502544102 http://www.pnas.org/cgi/content/abstract/0502544102v1