メード喫茶はその名も「アキバ」@バンコクの若者文化の発信地サイアム・スクエア
メード喫茶はその名も「アキバ」@バンコクの若者文化の発信地サイアム・スクエア バンコクの若者文化の発信地サイアム・スクエアに、日本で生まれたメード喫茶の1号店がオープンし、人気を呼んでいる。また、近くのサイアム・シアターでは、戦後間もない日本の清貧な生活を描いた映画「ALWAYS 3丁目の夕日」が上映され、日本の新旧文化がタイ人の心をとらえている。先月下旬に開店したメード喫茶はその名も「アキバ」。メード姿の女性従業員が接客し、同じフロアの別室にはタイ語に翻訳された日本のマンガの単行本がズラリと並ぶ=写真(岩田智雄)。タビーラープ店長(26)自身、日本のマンガやメード喫茶の大ファンで、バンコクでの営業を決意。平日には300人、週末なら600-700人の客が訪れる盛況ぶりだ。客の中には在留邦人も多く、バンコクで事業を営むある日本人男性は同店に“視察”に訪れ、「日本の業者から、早くもバンコクでメード喫茶を開く方法を教えてほしいという問い合わせが殺到しています」と話し、タイでもメード喫茶がブームを呼びそうな気配を見せている。一方、「ALWAYS 3丁目の夕日」は先月20日から上映されている。1日の客数は200-300人とあまり多くはないが、東北地方から集団就職で上京した少女が小さな車修理工場で懸命に働く姿がタイ人の共感を呼んでいる。タイではここ数年、経済発展が進んでいるものの、農村が中心である東北部の住民平均所得はバンコク在住者の平均所得の10分の1に過ぎない。多くの地方出身者が、バンコクで低賃金の労働に従事しており、タイ社会は、物語で設定された日本の社会と似た点がある。日本映画の輸入を手がけるサンティパープさん(38)は「映画は、タイの若者が最近忘れがちな家族を大切にする心を教えてくれている」と話していた。http://www.sankei.co.jp/news/060518/kok051.htm