ベトナム:銀行融資で買物、若年層に増える
各種家財道具、自動車・バイク、住宅などの購入には大きな資金を要し、手持ち資金で間に合わないことが多い。安定収入を得ている若い世代にはこんな場合、借金して購入、その後分割で支払うという傾向が強まっている。ハノイ在住で某大企業に勤めるPham Yenさんは月収500万ドン(約313ドル)、薬剤師である夫も月収はほぼ同じ。収入は月あたり、2人で計1,000万ドン(約625ドル)に達するが、むろん全てを貯金できるわけではないため、住宅、自動車・バイク購入資金を貯めるには時間がかかる。そこで彼女らは、銀行から金を借り購入することに決めた。こうした決断をする若い世代は多いそうで、「これがトレンド」と彼女は言う。この傾向を受け、銀行は様々な融資商品の発売を始めている。Techcombankは2005年、「ヤングファミリー」という融資サービスを開始した。対象は平均以上の所得がある若い夫婦で、8億ドン(約5万ドル)を上限に、必要資金の80%を融資、返済期限は最大15年。特徴は、返済額が徐々に増えることだ。最初の4分の1の期間に元金の15%を返済、その後返済額が25%、30%と増える。時を追うごとに人々の収入が増し、返済能力が上がるという根拠に基づくものである。このサービスに対する関心は高く、問い合わせが増加したことを受け、対象年齢をこれまでの23~40歳から20~45歳に拡大したところ、利用はさらに増加したという。他行でも同様のサービスを行っており、SeA Bankでは自動車購入時に必要資金の90%を融資、AB Bankの商品「Uhouse」は、返済期限を20年に設定している。財産を得るために銀行から融資を受けるという傾向は、若い世代を中心に今後さらに高まると見られている。(Dau Tu)(HOTNUM! 2007/04/10 03:11更新)http://www.hotnam.com/news/070410031509.html