テクノプロジェクト ベトナム企業とシステム共同運用
さらにベトナムとの関係が密になります。 システム開発のテクノプロジェクト(松江市)は8日、ベトナムのシステム開発会社、LINKS社(ホーチミン市)と同国での医療向けシステムの導入やその運用管理に関する業務契約を結んだ。両社のシステムを結びつけ、診療所の患者情報を中核病院へ紹介する仕組みを構築する。同国内で各医療機関が患者情報を共有するシステムは初めてという。 テクノプロジェクトが今春から島根県内で導入した、医療機関同士をネットワークで結ぶ地域医療連携システム「まめネット」と、LINKSの電子カルテシステム「メディソフト」を結合し、共同で運用する。 すでに同国北部のゲアン省保健局と覚書を取り交わし、今年度内に同省内で試験的に導入を始める。来年度以降に本格導入を見込む。 テクノプロジェクト側は患者情報の蓄積などのために国内のデータセンターも提供する。利用料などの収入は5年間で1億円程度を見込む。 ベトナムでは約200カ所の病院が電子カルテを導入しているとされ、LINKSはそのうちの約半分についてシステムを提供している。