ベトナムコーヒー農家に生豆認証制度適用
ベトナムでのコーヒー栽培出来高は、上昇の一途ですが、さらに追い風になる制度が適用されます。「生豆認証制度」です。さらにベトナムのコーヒー産業が発展する事を望みます。-----------------------ベトナムでコーヒー農家を営む女性、フン・チ・ヒューさん(53)は、20年前にコーヒーの木を植えて生豆の栽培を始め、家族は貧困から抜け出すことができた。今では、世界的な動きである「持続可能なコーヒー生豆栽培」に取り組んでいる。「コーヒーは私の人生を変えた。将来は明るくなった」。小柄なヒューさんはそう語る。ヒューさんは、コーヒー生豆栽培の恩恵を受けているベトナム人農家の一人だ。生豆栽培で得た利益で小さな農場を拡張し、家族にオートバイを買い、孫たちにはチャンスを与えることができた。ベトナムはインスタントコーヒーの原料となるロブスタ種コーヒー生豆の世界最大の生産国。食品大手のスイスのネスレ や、米モンデリーズ ・インターナショナルなどが中心となって進めている持続可能なコーヒー生豆栽培の取り組みを通じて利益を上げたいと考えている。この取り組みでは、環境面に配慮した農業によって栽培された、追跡可能な生豆の供給を保証し、欧米の消費者のニーズに応えている。モンデリーズのサステナビリティー(持続可能性)の欧州担当ディレクター、フランチェスコ・トラモンティン氏は電話インタビューで「消費者はコーヒーについてきちんと知り、納得して飲みたいと考えている」と指摘。「消費者は、当社のような大規模な買い入れ業者が行動を起こすことを期待している。当社としても適切な品質のコーヒー生豆を確保する必要がある」と述べた。モンデリーズの欧州のコーヒーブランドに利用される生豆の全てが2015年までにレインフォレスト・アライアンスや4Cなどの認証機関のサステナビリティー基準に適合する見通しだ。ネスレの農業担当世界責任者、ハンス・ヨール氏の電子メールによると、同社は15年までに世界で認証生豆18万トン以上を購入することを目指している。企業と共同で農業プログラムなどを手掛けるIDHサステナブル・トレードのベトナム担当マネジャー、フラビオ・コルシン氏によれば、ネスレやモンデリーズなどの企業はベトナム中部の高地にある生豆産地の農家に無料で訓練を提供し、認証生豆を通常より高い価格で買い取っている。ヨール氏によると、ネスレはこれまでに約4万人のコーヒー農家を対象に訓練を実施した。 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MWSTB56S972D01.html