大丈夫かな?韓国企業がベトナムでイチゴ栽培、韓国農村振興院が母種を提供
これがうわさの日本産品種イチゴかな?韓国農村振興院はこのほど、ベトナムに進出している韓国のスマートファーム企業アフェス(Affes)と、韓国産イチゴの品種「コスル」の使用権を提供する契約を締結したと発表した。 契約期間は2023~2027年で、この間同庁は「コスル」の母種650万株を供給する。同時に使用料として、母種の価格の10%にあたる1億6250万ウォン(約1700万円)を、アフェスから受け取る。アフェスはベトナムで「コスル」を栽培すると同時に、スマートファーム事業も展開する。 同庁は2002年から夏イチゴの品種開発を手掛け、2016年にはベトナムに「コハ」を輸出した実績がある。「コスル」は中日性のイチゴで、日照時間に大きく左右されず年中花を咲かせるという特長を持つ。2021~2022年にはハノイ市で試験栽培を実施。うち2021年10月に収穫したイチゴは大きさが1粒あたり15~25g、糖度が7.5~9.0(ブリックス値)に達した。また寒さが増す12月には大きさが25g以上、糖度は10.0~12.0となるなど、好実績を残した。 同庁によると、ベトナムのイチゴ栽培面積は2019年時点で200haと小さい方だが、昨今増加傾向にあるという。ベトナムをはじめとした東南アジア諸国では、夏から秋にかけて米国から1kgあたり2万ウォン(約2100円)以上のイチゴを輸入しており、国産イチゴの需要が高いとみられている。