あのフック国家主席も追い込まれるベトナム・・・
これは結構やばめの兆候では? ベトナム共産党中央執行委員会が17日午後にグエン・スアン・フック国家主席の政治局員・党中央執行委員・国家主席・国防安全保障評議会議長としての職の解任を決定したことを受け、国会常務委員会は18日午後、「人事手続き」のためとして、第15期(2021~2026年)国会の第3回臨時国会を召集した。臨時国会は今月に入って2回目となる。 国会は、秘密投票により、フック氏の国家主席(2021~2026年任期)と第15期国会議員(ホーチミン市選出国会議員団所属)としての職の解任に関する決議を採択した。 党中央執行委員会はこれに先立つ17日午後に声明を発表し、フック氏が国の重要な指導者であることを改めて主張し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に尽力して成果を上げたと評価した一方、新型コロナ禍を背景とした一連の違反事件について、長としての政治責任を負うべきとした。 フック氏自身も違反を認識し、辞意を表明したという。解任の理由は「本人の希望」と報じられており、同氏への批判は控えられているもようだ。 国家主席はベトナムの国家元首であり、ベトナムの政治システムの中で共産党書記長に次いで2番目に重要な立場となる。国家元首が違反に絡み、党から処分を受けるのは異例のことだ。 なお、新型コロナ禍を背景とした代表的な違反事件として、◇新型コロナを背景に運航された帰国者など向けの特別便の手配を巡る汚職事件、◇ベトナム人民軍の軍医学院とベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)・評価・流通認可・価格設定・購買調達に関する汚職事件が挙げられる。 これらの事件は既に刑事事件として立件され、容疑者の数は特別便の事件が40人以上、検査キットの事件が100人以上に上り、いずれも国の要職が容疑者として逮捕されている。 こうした中、党中央執行委員会は2022年12月下旬、ファム・ビン・ミン第一副首相(深刻な違反が発生した外務省の指導を担当)の政治局員と党中央執行委員としての職を解任することを決定し、ブー・ドゥック・ダム副首相(深刻な違反が発生した保健省と教育訓練省の指導を担当)についても党中央執行委員を解任することを決めた。2023年1月上旬に開かれた第2回臨時国会で、ミン第一副首相とダム副首相の解任に関する決議が採択された お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.01.18 21:34:31
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