読書カテ久しぶり!
今日読んだ本の感想です。ネタバレ配慮してないので未読の方は要注意です。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】少女 [ 湊かなえ ]
『告白』で一躍有名になった方の本。告白は暗めで、他の作品もどこか読後感がよろしくないとどこかに書いてあったので躊躇してたのですが、後ろのあらすじ見て気になったので読んでみました。
読後感、これはよかったです。途中、ヨルの綱渡りを読んで、敦子が泣くシーンが特に印象的でした。雪解けのようなかんじで。おっさんがまたいい感じに気持ちを読み解いてくれたおかげでますます印象アップ!
病院から逃げ出す二人の場面もよかったな。わだかまりが解けて、親友の仲が深まる、みたいなかんじで。
それぞれが死を通して浅はかな部分から浮上する感じがよかったです。
と、いい部分書きましたが、これを読んで、「あれ、意外といい作品じゃん」と思い、他の方の感想も読んでみたのですが、どうやら私、読みが浅かった模様。
成長過程の少女ならではの潔癖性とか、夢見がちなところとか、厨二病な部分とか、うまく書かれてるなぁって思ってたのだけど、それだけじゃなかったっていう。
二人がそれぞれ簡単な気持ちでした行動が、それぞれ、誰かの死に繋がってた、でも二人はそのことに気が付いてない。きっとこれから先も気づかないのではないか、、、
自覚のない悪が底に漂ってて、もっと深く物事を観察してみたらきっと違う印象になると思う。
あ、あれはそうだったのか、これはこう繋がってたんだ・・・と知り、もう一度読み直してみようと思うのでした。また思うことあれば第二の感想文かこうと思います。
この作品のテーマ、友情でいけそうなのに、「死」というものも底にテーマとしてあるんだろうな。
続いてー
【楽天ブックスならいつでも送料無料】【夏文庫14】【今年はポイント&海外旅行Wチャンス!】共喰い [ 田中慎弥 ]
文庫本だと後ろに瀬戸内寂聴さんとの対談があって、そちらをすごく楽しみにしてたのですが、たんこプ盆では書かれてなくて残念でした。
「共喰い」と「第三紀層の魚」の2作品が載ってます。
うーん、共喰いの方はあまり好きじゃないかも。エログロ系かな。主人公の葛藤部分が純文学になるのだろうけれど・・・なんていうか男のだらしないこと!だらしないっていうのは読んだ人にしてみれば語弊があるかもしれないけれど。
女のきっぱりさと男のダメさ加減が際立つ感じでした。自己の葛藤だけじゃどうにもならんやん!
これ思い出しました。
苦役列車
これもひどかった・・・(←感想です)
ただ、第三紀層の魚は嫌いじゃないです。面白くもないけど。
祖母が曾祖父さんに日の丸をかけてあげるところとか。あれは個人的に和解と受け取りましたがどうなんでしょうね。すでに許していたとも思えますが。
少年の心の動きが良かったかな。あまり詳細な感情の説明がないのもよかった。説明できない感情だということがわかるから。
ただ、全体的にわかりにくいかなと思いました。読解力とか想像力が乏しいからかもしれませんが。それぞれの心情がわかりにくくも感じましたし。(まぁでもそれを説明で補うってのも変なのでこれでいいんだと思います。)
これはいつか国語の教科書とかにのるかもなぁ。夏目漱石の「こころ」よりは小学生にはいいと思います。(「こころ」はよーわからん。)
ついでに最後にもう一冊。
息子が心配で、夜も眠れない-【電子書籍】
これは適当に読んでもいい。同年代の母親が読むのが一番面白いのかなぁ。
ブログ探したらあったので、そっちで読んでもいいと思います。一ページに一つの絵と文。
絵日記みたいです。独特の息子さんが描かれてます。甘やかされてますww
こちらはそんなに感想でない本でした。