よくやく読み終えました!!
以下ネタバレ注意です!
かなりの長編でした。でも、読み終えてみたらそこまで読み疲れはなく。
長さの割に内容がそこまで重たくないからかな。殺人に自殺、謎を暴く、裁判等言葉自体は重いのだけど、中で動くのは中学生。保護者が常に後ろにいるし、できることも限られるし、その中で大きな問題が起きてくるわけでもないし。。。じわじわと謎解きっぽい感じでもなく。
ただ、さすがは宮部さん!ってとこはいたるところにありましたよ。一巻での出来事があって、三巻での思考に説得力がもたされたり。あの時のあのシーンはそういう場面だったのかー!!とか細かな部分ですけどね。
そうやって考えると二巻は厚みの割に内容が薄かった気がしなくもない。
一環が一番衝撃的でした。あれもこれも、と怒涛のようにあれこれ起きてますし。
個人的にラストは衝撃でした。柏木くんの性格というか人格というか、兄の意見は被害妄想っぽく見えたのに、あれが一番真実に近かったとは!!ってか柏木ひどいよ!見損なったよーう・゜・(ノД`)・゜・
内容としてはまぁ悪くなかったとは思いますが(おもしろい面白くない、好き嫌いはおいておいて)個人的に津崎先生好きだったからもっとラストらへんの出番が欲しかったとも思うし、生徒たちにもっと好かれても良かったと思うんだよね・・・でもあぁいう先生だから、別に生徒がどう思おうかとか関係なさげだけどー。
大出勝氏の存在感が三巻になってかなり軽くなったのにも若干違和感感じるかな。
佐々木さんはあまり好きなタイプじゃなかったので、変に目出させなくてもよかったのに・・・茂木さんとかほうっておけばいいのに・・・とかあれこれ思いますけどね。
最後の三宅さんにはちょいと心動かされました。彼女の心のためにはいい裁判になったと。
被告人に関してはなぁ、泣くか、あの場面、とか疑問に思わなくはなかったですが。橋本くんはラストでいいとこ奪ったかんじですなw
裁判だからあれこれ証言がでるものの、あくまで裁判に必要な最低限の証言なので、感情移入できるほど掘り下げてあるわけではなく、そこには物足りなさを感じました。宮部さんの書き方なら、実際こんな状況だったと物語風にいれこむこともできたと思うんだけど。まぁそれしたらせっかくの裁判シーンが台無しですかね。
短期間とは言え、濃い時間を過ごしたメンバーのその後が見たかったです。それぞれが、どういった進路を歩んだとか。そういうのも知りたかった。
でもまぁそれあったら蛇足になるのかな。
面白いかどうかはさておき、宮部作品にしては読みやすい方だと思うので、長さで悩んでる方はぜひ手に取ってみてくださいな~