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2017.08.15
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カテゴリ:読んだ本

この本、何度読んで何度感想書いただろう。


孤宿の人(上巻) (新潮文庫) [ 宮部みゆき ]


孤宿の人(下巻) (新潮文庫) [ 宮部みゆき ]

何度目かの読了ですが、今回も内容知ってるにも関わらず先が気になって気になって!という楽しい読み方をすることができました。

全体の感想は書かないけれど、今気になった文だけ残しておきたくて・・・


衆を頼んで事を起こす時、人の心は光を失う。
どこが明るい場所なのかを見失う。暗くとも、淀んで騒がしくとも、衆の集まる方向へと雪崩を打って走ってしまう。

(宮部みゆき、孤宿の人下巻より抜粋)

今少し落ち込んで同様してるからかこの文から目が離せなくて。

この文章から先の進み方(進め方?)がすごくて、文章で静かなのに混乱した状況が目の前に浮かぶようになってきます。逃げ惑う人、わめく人、喧嘩する人、倒れる人、戸惑う人、泣く子供、そういうすべてが文章が映像になって頭に浮かびます。恐ろしい光景です。クライマックスがやってきた感じ。

その中でも心温まる状況や、胸にぐっとくる状況もあり。本当に後半は怒涛のように過ぎます。

ラストの、ほんとーのラストの方が好きで、何度も読みたくなるんだけど、それが後ろからたった3ページ目のとこなんだよな。上巻下巻のほとんどを読み終えてようやくたどり着くそのページ。今回もじんわりさせられました。

本当にすごい作家さん。長生きしてほしいものです。時代小説もっと読みたーい赤ハート

明日から仕事だし今日読み終えてよかった。
読んでる時は塞いでる気分も少しは忘れられますし。
また休みに入ったら別の本借りようと思います。

「あんじゅう」でも借りて号泣しようかなダブルハート

あんじゅう 三島屋変調百物語事続 [ 宮部みゆき ]







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最終更新日  2017.09.03 16:59:55
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