本場インドからおよそ6千キロの距離を超えて
はるばるやってきたウエイターのおっちゃんとの会話…
その距離感は6千キロをはるか超え、
スピード感と緊張感たるや、福原愛ちゃんの放つ
スマッシュwith「サー!」にも匹敵するほどでありました。
オッサンとのラリーを楽しむ余裕もなく
オーダーを終えたひいちゃんは、
すでに食欲すらも喪失してしもたやん。
まぁええわ、ここはせめて、
『本格インド料理店』の味に期待しよやないか。
ただのカレーとちゃうねんでッ、本格インド料理や!
ほれ、店内に漂うこのスパイスの香り…
仏具屋の線香コーナーみたいに、
混ざり合ってワケ分からんなっとるで。
ふぅ~ん、
あのニイちゃんが食べてるんは、
カレーとサラダがセットになって
ナン食べ放題、っちゅうコイツやな、たぶん。
テーブルの脇に置いてあった
ラミネートのオススメメニューと、
窓際のにいちゃんのテーブルの上を交互に観察。
しかしにいちゃん、
さっきから見てたら
ず~っとスマホいじりっぱなしで
一向に箸が…いや、スプーンがすすんでないやん。
カレーはアツアツで刺激的な辛さ、
ナンも焼き立ての香ばしさを楽しまんかい。
わざわざ熱燗冷ましてから呑むようなもんやで、
料理に失礼にあたるっちゅうもんや…
それからはもう、
にいちゃんのカレーの湯気が消えていくのが
気になって気になって…
そっちに気をとられとったら、
さっきのインド人ウエイターが
てろんてろんの袋をぶらさげて厨房から出てきた。
おっ、オッサン、
ウエイターかと思てたら、
なんと調理もこなしてたんか。
…ますます不安が募るな。
けど、とりあえず『テイクアウト』は通じてたみたいや。
オマチマシタ~!
いや、お待ちしたのはアタシの方や。
さぁ、とっとと帰るで。
そして、レジにて更なる恐怖。
お会計、4,080円也…てか。
ナン食べ放題のセットですら、千円足らず…
やられた、オッサンの
ソレカラッ!?
に、まんまとしてやられた…
最後に『チョーメン』とかいう、
それやったら料理やのぅて文房具やないか!
とツッコミすら入れたくなるモンまで注文させられて…
はぁ~、こんなことなら、
家で中村屋のインドカリーでもチンして食べとくんやった。
『本格インド料理の扉』、
それは、シロートの日本人が開いてはいけない、
デンジャラスな扉やった。
~Fin~
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