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ひいちゃんのカピバラ生活

ひいちゃんのカピバラ生活

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2018年09月22日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
赤い色。

いにしえから、日本人はその色に
深い思い入れがあったようで。

なんでか。

手に入れることが、難しかったからやろか。
焼き物にしても、染め物にしても
美しい赤を発色させるんは、
困難を極めるそうな。

そして、赤と言えば、運命の糸の色。
ひいちゃんは、生まれる前から、
ダーリンと真っ赤っかな絹糸で、
カイコの繭くらい
ぐるんぐるんに巻き付けられとったんやと信じています。

赤い色と言うて思い出すのは、
幼い頃のじいちゃんのこと。

母方のじいちゃんは、
それはそれはひいちゃんのことをかわいがってくれました。

幼稚園児の頃やったか、
じいちゃんチに遊びに行くと
じいちゃんは決まって手のひらの上に
10円玉と100円玉をのせて、

  ひいちゃんよ、
  赤いチンチン(小銭)と白いチンチン、
  どっちが欲しい?

謎かけのように問いかけてきたもんです。

仮に新品の10円玉やったとしても、
その色を赤と称するのは無理があるやろ…
いや、昔っから日本人は銅を"アカ"と呼んどったな。
けっこうおおざっぱなもんや。

いや、それより、
なんぼ幼稚園児とはいえ、
10円と100円の価値の違いくらい知っとります。

  じいちゃんは、ひいちゃんのことをアホやと思っとるんか…

普通やったら、即答で

  100円!! … いや、白いチンチン!!

返すところですが、
鼻の穴ふくらましてうれしそうにひいちゃんを見つめる
じいちゃんの目の奥には、

  幼い女の子はみな、赤い色を好むもんや。
  うちの孫かて、"赤"を選びよるで、
  他愛ない、かいらしいもんよのぅ。

はっきりくっきり、そう書いてある。

ここは、じいちゃんの期待を裏切ってはいかん。
赤を選んでやるのが、じいちゃん孝行ちゅうもんやろ。
孝行したいときにはジジはなし、というからな。

  赤いチンチン!!

そう答えるひいちゃんに、
「それみたことか」といわんばかりに
満足げな笑みを浮かべるじいちゃん。

今から思えば、あれは、
いわゆる『忖度』ちゅうもんやったんやろ。

いや、いずれにしても、
じいちゃんは10円玉と100円玉の両方を、
ひいちゃんの手のひらにのっけてくれることを
幼子は知ってたんや。

優しいじいちゃんやった。


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Last updated  2018年09月22日 22時21分24秒
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