ひいちゃんのカピバラ生活

毎日のように目にしているのに、
全く気がついてないことってあるもんです。

見たいトコしか見てないから、見えてない。
見えてなかったら、ないのもおんなじ…

ある意味、便利な機能でもあります。
ダーリンは、私を見るとき、
目ぇしか見てない。

せやから、忍び寄ろうとするホーレイ線も、
重力にあらがえなくなりつつあるホホにも、
全く気づいてない。
ばっちりメイク決めても気づいてもらえんのが
不満と言えば不満。
どすっぴんでも気づかんので楽チンやけど。

どうやら、ダーリンがひいちゃんを見るとき、
ダーリンの目には
『出会った頃フィルター』がかかるらしい。

ひいちゃんも、ダーリンを見るときは
おんなじフィルターがかかるらしく、
大恋愛中やった頃と比べてなんら変わりない気がする。
あらためて、当時の写真を見たりなんかすると、

　　めっちゃ若いやん!!

実感します。

それくらい、ヒトの目ぇっちゅうもんは、
『見たいもの』を、『見たいように』しか見てない。

ウチのガステーブル、
入れ替えてからもう何年になるか…
ひいさまが生まれる前やから、
ぼちぼち10年になるか。

そいつの側面にあるボタンを押すと、
ちっちゃいドアがぱかっと開いて、
そこにまたいろんなスイッチが並んどる。

『切る』タイマー、便利やねん。
３口あるコンロのそれか選んで、時間をセット。
時間になれば、自動消火。
これには、毎日のようにお世話になっとります。

が。

ソレに気づいたのは、つい三日ほど前のことでした。
その、いろいろ並んだスイッチの右はじ…

　　湯沸かし、自動消火スイッチ…

なななんと、なんで今まで気づかんかったんやろう。
なんべん、お湯ふきこぼしてべちゃべちゃにしたことか。
まぁ、油汚れもすっきりしてたまにはエエんやけど。

お茶沸かすときなんか、めっちゃ便利やん。
ウチは、常時麦茶と黒ウーロンとゴボウ茶常備なんで、
これは重宝しそうやで。

早速、使ってみた。

やかんのふたがカタカタ鳴り出して、もう沸騰寸前。

　　ぼちぼち、自動消火かッ!?

思った瞬間、見事に、吹きこぼれた。
結果、吹きこぼれた湯で自動消火。

こんなハズはない。

３回、チャンスを与えてやった。

３回とも、見事自動消火。
・・・吹きこぼれた湯で。

　　自動消火って、こういうコトなんか？

いらんやろ、このスイッチ。

３回も、大水害の現場につきあわせおって。

いっそ気付かんかったらハラも立たんかったのに。