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2009.09.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 大学教育に関しては高等学校までとは違うスタンスで考えるべきだ

と私は思っている。現在の学歴信仰は団塊世代までの親が創りあげた

ものだと思うが、そのイメージは大学全入時代に入り実態と合わず崩

壊してきている。再検証をして社会的に認識し直すべきだと考える。

「学歴」に拘るのはそこに「社会での優位性」をみるからだが、乱立

した大学群の中で一部の難関大学以外に「学歴」としての社会的ステ

ータスは見て取れなくなって来ている。それらは大不況の時代でも選

り好みしなければ職にはあぶれない層の大学だ。もちろんそれ以外の

どの大学も本当に勉学したい学生の期待に答える陣容は備えているだ

ろうし、4大卒が条件の資格試験等の受験資格は与えてくれるが、

個人の力量は別としての「社会での優位性」という現実の前では、巷

で下流?と呼ばれている大学、短大、専門学校は高卒と大差ない扱い

を受けている。実際に大学4年卒業時に高校卒業程度どころか中学卒

業程度の学力と常識を備えていない学生は少数では無いと実感してい

る。我々は、社会は、刷り込まれた「学歴信仰」という洗脳から解き

放たれ本当の意味での「実力主義的学歴」の現実に目を向けなければ

いけない。

誤解を恐れずに言うと、大学は国費(助成金)を使った国家や社会に

奉仕すべきエリートの養成機関として立ち戻り、目的意識をもった学

生が克服すべき対象としての存在であるべきだと考える。当然そこは

開かれた空間でなければならず機会は均等で入学時の選別後は授業料

は無料であるべきだが、卒業時に学位に達しなければ授業料の返還を

求める位の厳しさは必要だろう。その為にも国公立大学の授業料の無

料化と卒業基準の厳格化、私立大学は統廃合した上での助成金の見直

し、奨学金の増額等の処置は必要になるかもしれない。

 

 外国の大学生と接点をもった事がある人なら解かると思うが、彼ら

彼女らは本当に寝食を忘れて良く勉強する。留学生だけでは無く自国

で通学している学生達も大学に通っているという自覚と誇りをもって

勉強に多くの時間を割いている。随分と以前になるが広東に行った時

に知り合いの大学生の娘さんと片言の英語と漢字の筆談でコミュニケ

ーションをとったのだが、経済を勉強している彼女の教室には、中国

語しか話せない学生は一人も居ないと言われて驚いた覚えがある。日

本が経済的にも文化的にも国際的ステータスを失うのは遠くないなと

感じたものだが、日中の関係を見ただけでも現実になりつつある。

 

 「勉学」を選ばなかった青少年達への教育的見地からの職業支援と再

学(再チャレンジ)の可能性の示唆。大学教育の特質化とエリート養成

の必要性は急務であると考える。

イメージ優先の「学歴信仰」からは脱却しなければいけないが、複数の

人間が暮らす近代的な共同体において実質的な「学歴社会」と「格差社

会」が無くなる事はありえない。しかしそれぞれの層が幸福であり、役

割を自覚し、差別無くリスペクトあう関係性は教育が成立させる事がで

きると信じている。それこそが包摂社会の種であり、その社会が支える

べき教育なのではないだろうか?

 

 






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最終更新日  2009.09.02 00:03:26
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