テーマ:徒然日記(23462)
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昨年の9月の末に実家に居る82歳の父親が倒れ、それから今日までほ ぼ一日於きに病院通いが続いていたが、いよいよ退院と共に介護生活が スタートする。 現在の父親の状態は「寝たきり」で、若干の認知の症状が見られる状況 だ。実家には母親と独身の弟が居るのだが、母親も80歳という高齢の 上に昔から身体が弱く、弟は重度の糖尿病で無理が利かない。全ての事 が私の責務となっている。 長男である私と私の家族は実家から車で10分程の所に住んでいるのだ が、その家は弟がローンで購入して病気で支払い不能になった家。家賃 代わりといえばそうだが、ローンの弁済に実家と我が家の2件分の生活 費を私一人で叩き出さなければ成らない。私の仕事も不況の煽りで不調 続きで、「そろそろ限界だな」と対策を考えていた矢先での父親の病気 だった。
当然我が家にも実家にも私立の介護付き老人ホームに入れる資金は無い 特養への入居は3年待ちが普通だという。現実的には実家での訪問介護 とデイサービス、ショートステイ、ロングステイを組み合わせ、費用を 抑えながら同時に家族の負担の軽減を図らなければならない。 幸いにも実家の近所で介護サービスの会社を経営している友人が居るの で、昨年の暮れ頃からケアマネージャーを交えて退院後の対策を練って いるのだが、介護の現場の生の声を聞くとその大変さが良く解かる。 父親が今後何年生きるか解からない以上全てが流動的なのだが、私がメ インで介護に当たる事になるのは間違いない。 経済的、身体的、精神的負担が一気に圧し掛かってくる。 母親と弟の状況を考慮すると、実家を担保にリバースモーゲージの利用 も視野に入れなければいけない状態だと現在考えている。
思えば昨年初めには、日記にも書いた一人暮らしの「件の知人」の失業 に端を発する経済破綻と重度の鬱病の発症への対応で半年近く動き続け た。其処には日本の福祉の問題点としての雇用・貧困・病気(医療)が 絡み合って身動きがとれなくなり、絶望の末に死に直面している人間が 確かに居たのだ。そして今度はそれに「老」が加わって現実的な「当事 者」として自分が関わる事になった。
逃れる事の出来ない現実なら、遣るべき事を黙々と、しかも楽しく取り 組もうと今は考えている。福祉という視点から繋がる地域や国家との問 題性も洗い出していけたら良いなと思う。
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