テーマ:政治について(20207)
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日本の国債格付けが9年ぶりにAAから、中国と同じAA-に格下げされ た。あのスペインより下という評価にはどんな算定基準があるのだろう か・・・
日本の国債の殆どは日本人が買っている。他国(我が国にも)に借金を しまくって踏み倒し掛けている米国の一企業が偉そうに格付けするのは 余計なお世話というものだが、私の仕事の関係でも外資系の資材メーカ ーが日本市場を見限って日本法人を畳んで撤退したりしているのを見る と、客観的に日本国の市場が魅力の無い「先の見えた」状態であるのは 間違い無いのだろうと思う。 格下げに関して国債の増発や消費税導入等の日本国の政策に言及する意 見が多いが、この国の政治家が無能であるのは現在に始まった事では無 い。外国から見れば民主国家においてその為政者を選んでいる国民その ものの信用度が問われているのだろう。 この格下げは実質国家経済を支えて来た日本の産業界の変容と、就労環 境に見られる様な日本人そのものの変節に向けられていると受け取るべ きなのだろうと私は思う。
昨日の朝刊が日本国の債務残高が1000兆円目前になった事を伝えて いた。エコノミックアニマルと侮蔑されながら戦後復興を果し、世界第 二位の経済大国まで上り詰めるまで日本国民は本当に懸命に働いた。 その結果が、例え自前の借金であろうと1000兆円もの債務と膨れ上 がり、実質返済不能に陥ってしまったのは何故なのだろうか?
冷戦が終わり民主主義と資本主義自由経済が世界のスタンダードとなっ た中で、躍進する共産党独裁国家中国が「異形の大国」と呼ばれている が、我が日本国も敗戦後から現在に至るまで終始一貫「異形」「特異」 であったと私は感じている。 戦後復興を果した後に、その閉鎖性と官僚主義をして「最も完成された 社会主義国家」と日本国が揶揄された事を覚えている方も多いと思う。 それを政治的・経済的・文化的に他国からも問われ続け、国内でもその 通弊を自ら認識する事での「日本人論」が幾度幾冊と語られ増刷され続 けている事態に顕著に現れていると思う。
変な言い方に聞こえるかもしれないが、「経済的優位性だけで世界のス タンダードを模していた(民主主義と資本主義自由経済を取り入れられ なかった日本)が、貧して誤魔化しが効かなくなり世界の寵児となりつ つある」状況を感じる。 我が国独特の恣意性は、その表面的な優位性のみの利用に留まり、論理 的に民主主義と資本主義自由経済の必要性を社会に埋め込む事が出来な かったのだろうと思う。 論理的で無いものに「正義」を見出す事は不可能だ。 その「正義」を見出せぬ故に迷走し続けている現状を我々日本人は認識 しなければいけないのだと現在痛切に感じている。
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最終更新日
2011.01.28 20:47:57
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