テーマ:徒然日記(23463)
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東北関東大震災後の初UPになります。 東北関東各地域において被害にあわれました被災者の皆さんには心よ りお見舞いとお悔やみを申し上げ心を寄せる処であります。 当地は現在のところは甚大なる被害からは免れていますが、強震による 家屋の被害は想像以上のもので、私自身は仕事柄震災後の被害家屋の応 急処置に追われています。本工事は資材と流通の滞り、車両の燃料不足 で不透明な状況です。 オーバーワークでもあり、停電もあり、被災地と多くの被災者を思えば 現状で何も出来ない自分に気が滅入るばかりでパソコンに向かう気にも なれず、丁度節電にもなるだろうと日記もお休みを頂いておりました。
私は社会に大きな問題が起る度に、その問題の当該当事者より、その周 囲の人間の問題性に目が向かいます。近しい処では沖縄問題等が該当す る問題でありました。 本日で3月11日より一週間となります。 この間に噴出した「被被災者側」の問題点について語るのは、多くの人 間が語っている事もあり繰り返しは避けたいと思いますが、非被災地域 における「買占め」等も含めて当事者性を欠いた心理を背景にする「温 度差」を目の当たりにして正直驚きました。 如何してこんな事を悪気も無く出来てしまうのだろうか・・・ ただ、これは決して其の人間性を否定した感想ではありません。 起因するのは「情報量」の少なさと「情報の質」の悪さ、そして其の情 報を種とする「想像力」の欠如なのだと感じられました。 例えば「ガソリン不足」に関しては、コンビナート火災が消えない内に 、燃えている分が完全に無くなっても「総量の2割の圧縮である」とい う情報を得る事は出来ました。政府が備蓄を放出する事を即日決定して 「1割の圧縮」、広範囲であった津波の被災地で消費が減少する事を考 えればガソリン不足は考えられない事でした。 が、現実は非被災地での過剰反応が被災者支援の為の流通にまで影を落 しています。 現在の日本国で被災地と非被災地両方で物資が不足している(実際は 偏重している)状況は異常としか言い様が無い・・・
未だにライフラインが止まったままの被災地で、食事も儘ならない寒い 夜を過している被災者の多くが家族や近しい人を亡くしており、二重三 重の苦しみの中に居ます。 そんな被災者を更に追い込んでいるのが「原発被害」による「放射能へ の恐怖」なのでしょう。 その昔に「原発反対運動」に加担し、その後変節?した私に偉そうな事 は言えないのですが、周囲の計測可能な地域での放射線レベルのみの安 全性を報じた情報が繰り返され、其れに終始する様を見ていれば、実は 東電が「原発内部の現状が殆ど把握出来ていない」事が解かります。 米国は東電が「原発の炉心温度」を計測出来ない事だけでも致命的な事 実と受け止めて行動している様です。震災直後に原発を心配した米国か らの「技術協力打診」を断った東電のいい加減さにも驚きますが、 「実は情報を持っていない」という「情報」を言い回しで誤魔化しなが ら面子を保ち、事態を悪化させてきた責任は重大です。 自衛官、消防官、警察官の諸君は津波被害地での過酷な救出活動で殉職 者を出した上に、更に原発での命懸けの放水活動に望む事態になりまし た。彼らに心から感謝すると共に大きな誇りとする処ですが、彼らを其 処に追い込んだ責任性は別に考えなくてはいけません。
原発事故の今後に関して私自身はかなり悲観的予測に立っていますが、 兎に角は事態の収束が何より第一で、巷での原発そのものの是非論など は後々で良いと思われます。 そして今後どういう結果になろうとも、快適な生活を享受してきた我々 一人一人に其の結果に対する責任への連座制が存在するのだという認識 を持つべきであろうなと考えます。
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