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2011.11.13
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カテゴリ:カテゴリ未分類

佐藤ゆかりの代表質問をネタに野田首相の駄目さ加減を論い、TPP反

対の根拠とする記事をアチラコチラで見かけるのだが、全く的外れだと

感じる。野田首相の駄目さ加減は周知なので此処では於いておく。

 

政治家になる前から名前だけは知っていたが、佐藤ゆかりの過去の経歴

を見れば間違いなく彼女はTPP推進の立場だろう。

政府与党に居れば真っ先に旗振りをしていたハズだ。

代表質問でも「時期尚早」という言葉を発しても協定自体への反対表明

はしていなかったと思う。「個別FTAで対応すべし」などといい加減

な事を言っていたが、自党の元でも実現せず、外圧が無ければ現在でも

話題にもならなかったであろう絵空事だ。

 

他国間の各種の条約や協定を挙げてマイナス部だけを強調して論うのは

日本的な内向き野党の常套手段だが、NAFTAにしても米韓FTAに

しても、ただ米国が相手を食い潰すだけの協定なら成り立ちはしない。

そもそも国際条約や協定では大国が有利な立場に立つのは致し方ない事

なのだ。その苦さを堪えても大国の傘の下で自国の国民を養うのが小国

の為政者の仕事だ。それでも、隙あらば大国を食ってやるくらいの下心

は当然もっているものだ。

嘗て我が国も、戦後米国占領下の絶望的な壊滅状況から、侮蔑と畏怖を

もってエコノミックアニマルと呼ばれながら米国の寝首を?いた経験が

あるではないか。

 

NAFTAにおいてカナダやメキシコは米国に一方的に食い尽くされて

しまったか?

TPPを嫌い5年間もかけて準備し、米国と2国間FTAを結んだ韓国

はISD条項で米国企業に訴えられ訴訟だらけになって滅んでしまうの

か?     

そんな事はありはしないのだ。

そもそもISD条項が無ければ危なくて経済自由化協定など結べないだ

ろう。

我が日本国が、既に20以上の国家とISD条項を締結しているという

事実を佐藤ゆかりが知らないハズは無く(野田首相は知らないかもしれ

ないが)、彼女も野党的卑しさを身に付けてオバサン政治家化したなと

感じた次第。

実は彼女の様なキャリアの持ち主にこそ、今回の様な重要な国際的交渉

にあたって欲しいと考える私には非常に残念な状況だ。

 

 追記

ちなみに、代表質問で騒いでいた法律の優先問題ですが、国際条約や協定

が国内法の全てに優先するわけではありません。

日本国憲法という最優先される法律が存在します。

周知の事と思いますが・・・^^

 






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最終更新日  2011.11.14 02:23:58
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