テーマ:政治について(20206)
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昨年亡くなった実父が関わったNHK番組がアーカイブスとしてWEBで
公開され、その知らせがNHKから届いた。 親父の良い供養にもなったと思う。 こういった重要であるが地味で地道な取り組みはNHKならではであ り、関係者各位には心から感謝の意を贈らせて頂きたい。 「NHK戦争証言アーカイブス」 ここに在るのは実際に戦地に行った日本兵達の生の声だ。 太平洋戦争を通して国内で苦労された日本人の声も同様なのだが、 月日を経る事での風化を免れる事は難しい。 当時においての「リアル」の記録は、後世の解釈が如何であるかに 頓着しない貴重な人類の共有財産なのだ。 最近「原子力災害対策本部」の議事録が無い事が問題となり、実は 阪神大震災以降の分も無い事が解って大騒ぎしているが、利己的な 「責任を取りたくない」という未必の故意をもって「人類の財産」 となる記録を失う事の重大さは「未来の暗部」として結局は人類が 背負う事になるのを我々は知らなければいけないのだろう。 こういった取り組みが、安直なイデオロギー的利用をされない事 を私は望む。 現在、どの様な立ち位置をとっている日本人であっても、戦後の曖 昧なイメージだけが先行して確立してしまった自明性を再考、或い は再確立する為の材料と成れば其れが良いなと思う。 帝国貧民から帝国軍人、敗戦国軍人から人民解放軍、革命戦士から 平成の日本人へという波乱万丈の運命に翻弄された父の死ぬ間際の 実感は 「何が正しいんだか俺には解らないよ。共産主義が良いんだか資本 主義が良いんだか、現在の日本が良いんだか答えは出ないよ。」 というものだった。 もうすぐ親父が死んで一年になる・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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