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テーマ:KIMONO LOVE(433)
カテゴリ:雲汀(うんてい)の独り言
京都は、祇園祭に入り蒸し暑さも厳しくなってきました。
京都府民だよりの記事に「顔師」と言う職人を紹介されていました。 奥山恵介(71歳)顔師(かおし) 長刀鉾のお稚児さんの化粧方を受け継がれて10年ほどになられ、 祇園祭に入るときは、化粧道具を新たにして水と酒で清めるそうです。 お稚児さんの化粧は、日本古来の和化粧である白塗り。 この白塗りの技を継承する者だけが「顔師」と呼ばれるのです。 和化粧とは高松塚古墳の時代までさかのぼれるそうで、化粧道具は 平安時代から変わっていなく、白塗りも、お稚児さんは神さんの白 ですから透明の白 これは、京風といわれる色。歌舞伎役者は不透明の白で、また違います。 「手足三年、えり首三年、顔四年」いうて、白の下塗りを会得するだけ で十年かかるのがこの世界。さらに「上塗り十年」、つまり役によって 違う化粧を覚えるのにまた十年。 和化粧は今でも親方が口伝で後継を育てる凝縮の世界。 親方と言われるには秘伝の色を受け継がねばならず、紅ぼかしに 使っている紅は、先代が四十年以上寝かしたその上澄みをとったもの。 白粉も独自の配合です。 上方にも江戸にも顔師はいますが、神さんの透明の白を継承させて もらえるのが京の顔師だと思っています。 と語られておられる記事を読み、 色へのこだわりと技の継承の奥深さを感じました。 デジタル化が進む現代において、着物の染色もインクジェットで デジタル化も行われているようですが、どうなんだろう・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.09 23:39:42
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