|
カテゴリ:らみい
自宅でピアノを教えています。
現在21名の生徒、その殆どが、4歳から9歳までの 幼い子供達です。 彼らのピアノとの初めての出会いが 本当に幸せなものであれば、 きっと、音楽を一生好きで続けていられるのでは、と思い、 『ピアノを好きになること』を目標に教えています。 『上手になること』が目標ではありません。 ピアノが好きになれば、勝手に上手になっていくものだと思うので(^^) 小さな子供たちの音楽人生を左右する 導入期のレッスン、これは責任重大です。 この教え方でいいのかな、教本はどうしようか、など 試行錯誤の連続です。 最近、こんな本を読みました。 『練習しないで上達する 導入期のピアノ指導』(呉暁著 音楽之友社) 練習しないで上達・・・ それがホントだったら、子供はどんなに幸せでしょう!(笑) 著者である呉暁(ご あき)先生が 長年のレッスンを通じて作られた指導法について紹介されています。 秘訣は、ソルフェージュ。 30分レッスン時間のうち、20分はソルフェージュにあて、 ピアノを弾くのはあとの10分だけ。 しかも呉先生は、一切宿題は出しません(!) 練習してこなくていいというのです。。。 ソルフェージュとはフランス語で、 楽譜を正確に読み、それを表現できるための 音楽の基礎練習のことです。 楽譜を難なくスラスラと読める能力がつけば、 家での練習をしなくても、 初見で曲をこなしていくことが出来るというわけです。 呉先生のソルフェージュの本は、 リズムと譜読みの2つをそれぞれ別個で教えています。 リズムについては、ドレミなど関係なく、 タン、タタ、など、手を打ったり打楽器を叩いたりして 楽しくレッスンできます。 そうか!と思いました。 読譜力の基礎固めについては、私も一番大切と考えています。 子供達が音符を読めるためのいろんな工夫をしていて 実際に音符自体は確実に読めるようになってきています。 最近感じていたのは、リズム感が乏しい子が多いこと。 リズムの練習は、ピアノを弾くこととは別にした方が効果的なのですね。 呉先生の、 『ピアノは遊びだ』 という言葉が印象的でした。 ピアノレスナーの固定観念として、 一つ一つの曲を完璧に仕上げさせなければならない (ミスがあったら合格にしない)とか、 暗譜させなければいけない、とか、 そういう考えが根強くあると思います。 でも、プロの音楽家になるのでないのなら、 音楽がその人の人生を豊かにするもの、になればいいんですね。 だから、うまくなるよりも楽しむこと。 練習しなさい!は禁句。 レッスンで弾く曲がどんなにたどたどしくても なんとか最後まで弾けたならマルをあげて、 どんどん先へ進む。 そうすることで、 結果として読譜力がついて上手になっていくんですね。 とても教えられる本でした。 全ての生徒が順調に進むわけではなく、 悩みながらレッスンしていますが、 光が見えた感じです(^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[らみい] カテゴリの最新記事
|